• 2014.12.28 Sunday
  • 07:20
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 えんどう豆も年末年始の休業に入りました。慌ただしい一年でしたが、多くの事に気付かされた年でした。障がいがある人たちと付き合うことは、鏡のようなもので、純粋であれば美しいものが還ってくるのですが、言葉のない人の声を聞かないと、こちらの都合を押し付け、不完全なものをさらす結果となります。

 今年は、スタッフが、サービスを提供するというより、仲間を尊敬することができたのかなと思うのです。障がいがあるということはネガティブに捉えがちですが、心は別な所にあり平等です。スタッフもメンバーも、ボスも兵隊もない次元で、お互いに尊敬しあう。現場は、困ったことを語るのではなく、すばらしいことを見つけ話をするようになっていきました。職員の資質による力というより、愛の力と言っていいのかもしれません。愛の力の源は、えんどう豆に通ってくる人たちなので、幸せを共有させてもらっていると言った方が正しく、幸せは伝わっていきました。

 つらい状況でも支え合うこと、障がいがあっても、楽しく生きることができること。えんどう豆からのメッセージです。障がい者という問題や、福島の抱える問題があっても、ネガティブにエネルギーに取り込まれることなく、ポジティブに純粋に生きたいものです。

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Be Thou My Vision

  • 2014.12.27 Saturday
  • 15:53



 夏に1ヶ月ほど、ボランティアに来てくれた沖縄のヒロキさんからお手紙が来たよ。えんどう豆に詩を贈ってくれた。みんなとの忘年会の日に手紙が届き、紹介していたら涙が止まらなくなった。ここが、たくさんの愛が集まり寄り添っている場所である事に気づいた。ありがとう、みんな。ヒロキさん、ちんすこう、おいしかったです。

Be Thou My Vision こころみの世にあれど



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    黒い袋と村

    • 2014.12.27 Saturday
    • 01:44
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     常磐道が開通し、南相馬に来る時に通るルートは、仙台から高速道路で来るのが楽だが、福島から車で来るのは、人のいない飯館村の除染の様子を見ることが出来るので興味深い。人が住んでいないので、除染で出た廃棄物の黒い袋が庭先に整然と並べられているからだ。

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     飯館の人の気持ちを考えると、あまりにも悲しすぎる光景だ。南相馬だと仮囲いに黒い袋はピラミッドのように積まれているが、人の目に触れられないように配慮がある。この失敗から何も学ばないのは、あまりに情けない。双葉郡の人が住めない町と同様、一度だけでも現場に来て目に焼き付けてほしい。そして感じて考えてほしい。

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      豆のクリスマス

      • 2014.12.26 Friday
      • 07:07
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       メリークリスマス。みなさんから、励ましの言葉やプレゼントを頂いて、えんどう豆は幸せだなぁと思います。みなさん、ありがとうございます。お隣さんからは、野菜を頂いて、これが新鮮で、大地からのプレゼントと言えるでしょう。広島大学による測定も主な割れているので、安心して食べられます。南相馬で畑も田んぼも作らない人が増えた中、貴重なものです。

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       カリタス原町ベースのボランティアさんが来て、音楽を楽しみました。やってもらうだけでなく、セッションなので、盛り上がります。こでだけ音楽三昧の作業所というのも珍しいのかもしれませんね。

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        希望の火とあきらめない男

        • 2014.12.25 Thursday
        • 02:41
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         皆さんから頂いたひまわりの種を、郡山のにんじん舎に届けてきました。にんじん舎の和田さんは、ファクトリーの理事であり、バッジのプロジェクトの仲間です。持ち込んだ種は200kgは超えていたと思います。ここで絞り、ひまわりオイルとなります。ご協力を頂いた皆さん、ありがとうございました。

         にんじん舎は養鶏をやっていて、休日だと言うのに、仕事場の雰囲気がプンプンしていて熱気がありました。震災後、放射性物質が降り注ぎ、循環型農業を目指し実践してきたにんじん舎は大きな打撃を受けます。しかし、土を入れ替え、徹底した検査を行い、事業を再開させました。食鳥処理やバイオガスプラントはメタンガスを使って発電までするなど、最先端の農業を実践していました 。大学の研究室と土壌の放射線物質を除去する研究までしていて、チャレンジ精神には頭が下がります。

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         養鶏場。糞尿を液肥化して、メタンガスを発生させます。下はガスのプラントの配管。燃焼させるほか、発電機も回し電気も作り、リチウム電池で蓄電もできるそうです。


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        「ガスが出来ているか見せてやるよ。」と言って、コンロに火をつけてもらいました。鶏舎のストーブ代わりに使っているそうです。

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        これは、希望の火かもしれませんね。徹底した再利用。あきらめないで前に進む姿。やっぱり、すごいなぁ。職員は、オヤジの背中を見ているんだろうなぁ。

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         会津地鶏のたまごのほか、つくね、ソーセージ、フランクフルト、それにシフォンケーキ。すべて自然のおいしさが詰まっています。鳥は捨てる所がないそうで、トサカまで使うそうです。近い将来、自分の所の肉を使った居酒屋を始めたいと言っていました。きっと若い人たちが実現させることでしょう。




         
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          暁星小のひまわり

          • 2014.12.24 Wednesday
          • 06:32
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           今年も暁星小学校のみんなが応援してくれました。ひまわりの種、確かに預かりました。子どもたちは楽しく活動できているそうす。あなた達は希望であり、平和で原発のない国を作るのはあなたたちの世代なのかもしれません。

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          福生のミサンガ

          • 2014.12.23 Tuesday
          • 07:19
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           スポーツ交流会で配られたミサンガ。福生市の皆さんの手作りで、ファクトリーの種から育ったひまわりの草木染めの糸が使われている。何と言っていいか、南相馬のみんなはしあわせだと思う。本当にありがとうございました。裏面には、一人ひとりが書いたメッセージが添えられている。




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          スポーツ交流会

          • 2014.12.22 Monday
          • 01:46
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           南相馬市の障がい者施設が集まって行われるスポーツ交流会。ほっと悠、あさがお、ビーンズ、えんどう豆、ひばりワークセンター、ぴーなっつ、サラダ農園の面々が顔を合わせた。主催は南相馬社協だが、今回、山形十中のPTAがボランティアさん24名が、車椅子リレーや玉入れなどのイベントをしてくれて盛り上がった。香川の方が讃岐うどんを振る舞ってくれたり、MAX音楽隊のFさんの音楽だったり、つながっている人の協力が大きかった。

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           感謝の意を表すために「花はさく」をみんなで歌った。サラダ農園で栽培しているお花とあさがおのプチケーキがプレゼントされた。山形から来た人のために、震災から今までの経過もお話をした、愛があるイベントだったなぁと思う。

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          恒例のMAX音楽隊さん、今回はFさんのみの参加であった。

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          南相馬まで、ボランティアに来るPTAというのが、山形の地域性なのか。責任と立場をとるのがすごい。

          アートと商品化

          • 2014.12.21 Sunday
          • 11:55
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            Q4 社会に訴える手段のアート、デザインと商品開発について、どのように考えるか? また、障がいのある人の個性、アートをどう引き出すのか?

           えんどう豆のメンバーでも、アートが好きな人と苦手な人に分かれます。無理にさせることでもないので、週に1度のアートの日を設けお絵描きをしている状況です。音楽は毎日だけど…。やってみて、彼らは原石のように魅力的な才能が隠されているのがわかりました。それをおもしろいと見るか見逃すか、引き出すスタッフの目が必要になりますね。 

           絵を描くにも段取りも必要だし、時間と根気がいるので、きっと作業をした方が楽だと思う。彼らはアーティストのように、オリジナリティがあり、デザイナーの力を借りて、二人三脚で商品化してきました。彼らの描く絵はシンプルで余計なものがないから力強く、人にどう見られるとか、既成概念を持たないで描けるのは、彼らの強みです。現状では絵だけ描くのは難しいのですが、創作することを継続し、アーティストに育ててきた作業所もあります。
           
           ちなみに、ファクトリーのデザイナーは、こちらから探した人ではなく、メンバー(くるみさん)のファンで、協力を申し出てくれました。絵を描くことと商品を企画することは別なので、スタッフの企画力が必要です。オリジナリティを損なわないでデザインができればいいと思います。

           ファクトリーの製品は高価な一品勝負ではなく、多くの人に商品を手をとってもらえるように、安く量産できる商品づくりを行っています。アートの要素も入れながら、メンバーの作業の量を増やそうと考えているからです。


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            バッジのこれから

            • 2014.12.20 Saturday
            • 11:50
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             Q3 震災から3年9ヶ月が経って、バッジの戦略は?

             バッジの売り上げは落ちているが、リピーターが多いんですよ。そうした応援をしてくれる人たちとのつながりを大切に、細く長く活動できればいいと思うんです。例え1パーセントであっても、国民の1%ならば少ない数ではない。原発事故は当分、終息はせず、今後、各地の原発は再稼働するでしょう。自分たちは福島に住む者の責任として、メッセージを届ける必要があると思うのです。

             障がいを持つ仲間の仕事作りをしながら、弱く広いつながりを作る。購買者からメッセージを再発信してもらうことで、少しづつファンを広げていこうと思います。たかがバッジですが、人と人をつなぐツールになり、いろんなエピソードが生まれました。一方向だけでなく双方向の活動で、やってもらってなんぼの活動です。

             バッジだけでなく、ボールペンなどの新しい製品の企画と販売を行い、障がいを持つ仲間の工賃向上につなげます。目的は仕事おこしと福島を伝えることですが、各作業所が自分たちの仕事をがんばっていて、工賃は回復してきました。なのでより後者の方が大事になってきたのかもしれません。
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