工房「まる」
- 2014.02.26 Wednesday
- 14:12
工房「まる」は福岡にある作業所で、
木の質感を大事にした建物、心地良さそうな空間。
「まる」のアーティスト4名が、南相馬から行った4名の似顔絵を
すばらしくおいしい昼食をごちそうになり、
- つながり
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木の質感を大事にした建物、心地良さそうな空間。
「まる」のアーティスト4名が、南相馬から行った4名の似顔絵を
すばらしくおいしい昼食をごちそうになり、
福岡にある「葦の家」を訪問した。えんどう豆をはじめ、数名の支援員の人たちが南相馬のボランティアに入ってくれていた。たくさんの仲間がアート活動に取り組んでいて、それぞれが出来る表現をしていた。今まで、どれだけの時間を要しているか、棚に積まれたたくさんの作品を見てわかった。これだけ作品あると、どう商品化していくのか企画力が大事になってくる。デザイン担当のMさんは、えんどう豆にボランティアに入ってくれた人で、メンバーの描く絵を見せてくれた。色彩が明るく元気が出る、ユーモアを感じさせる絵が多い。描いた彼らも素敵な人たちだった。
大きな施設で、グループホームや相談事業など、総合的な福祉の支援をしていて、JDFを通じてボランティアに入ってくれている。管理者のTさんが、南相馬に来た時は、震災があった年の4月だったろうか。まだ、えんどう豆が開所しておらず、JDFの宿泊したぴーなっつで会った時の事を思いだした。Sさんが来た時は、放射性物質の飛散がまだ数値化できていない時で、デッキの除染を行ってもらった。県の合同庁舎でスクーリニングを受けたのも彼だったと思う。忙しい現場から南相馬に応援に来てもらって、感謝の気持ちがいっぱいになった。
テープをひたすら巻いて、作り出すオブジェ。自閉症のこだわりをアートに変えて、表現として成立させている。そこまで辿り着く時間と労力を考えると、支援者もすばらしい。
くるみさん、イラスト入りの素敵な名刺をいただく。
「みんなの集い」という講演会でお話をするため、福岡に行ってきました。震災後、3度も南相馬に入ってくれた「さざなみaloha」のKさんと福岡の作業所に通うメンバーの福島の人の話を聞きたいというリクエストでした。仙台空港から福岡に着いて、「さざなみaloha」に行き、メンバーの皆さんと食事をしました。クッキーと作っていたり、店のは、リユースの商品が並んでいていたり、除草作業をしたりと、いろいろな仕事をしている福祉事業所でした。
メンバーが積極的に発言していて、スタッフが自主性を大事にしており、優しく接していて、いい雰囲気の作業所だなぁと思いました。所長のKさんの包み込むような眼差しが、物語っていると思います。ボランティアさんが作ってくれた、家庭料理のがめ煮と水炊き。おいしかったです。
「みんなの集い」のオープニング、ロックバンドのくるりの「soma」という曲が流れました。Kさ んの計らいでした。くるりの岸田君は、ずっと相馬を応援してくれていて、故郷を思う気持ちを作曲してくれたのです。震災後の相馬の海の近くの空や海と光の イメージとその当時の思いが甦り、心揺さぶられる自分がいました。プロジェクターを使ってのスピーチでパソコンのトラブルはありましたが、バッジのプロ ジェクトや、震災後の福島に起きた事、福島に住む思いを伝えようとしました。講演が終わり、一人のおばぁちゃんが、心の病気になった息子のために聴かせた いと、オープニングで流れた曲は何という曲であるか聞きに来ました。Kさんは、「坩堝の電圧」というアルバムの1曲である事を丁寧に答えていました。
探しものは見つかりましたか?
ずっと探し続けてきたけれど、なかなか見つからない。
いろんな人に会って、いろんな場所に行って、
何を探しているのか、答えは自分が持ってはいなくて、
与えて与えられて、笑顔になって、やっと、ひとつ見つけた。
ありがとう、君が持っていたんだね。
ぼくは、また探していく。