工房「まる」

  • 2014.02.26 Wednesday
  • 14:12
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  工房「まる」は福岡にある作業所で、メンバーがアーティストのように表現活動をしていて、震災前から訪ねてみたかった作業所だった。震災後、何と「まる」からスタッフがボランティアに、えんどう豆に応援に来てくれた。その後、所長さんとセミナーで一緒になり、思いは強くなった。今回、えんどう豆のスタッフとメンバーで、交流と視察ができる事になった事は、本当にうれしかった。

 

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 木の質感を大事にした建物、心地良さそうな空間。木の床だったり、天井が吹き抜けだったり、えんどう豆とちょっと似ている。木製の玄関ドアは自動ドアで、身体に障がいのある方たちの利用が多いからだろうか。日曜だったにも関わらず、10人ほどのメンバーとスタッフが迎えてくれた。福祉事業所だけど、ここは工房であって、表現を支援するのがスタッフの仕事だった。絵画、陶芸、木工の他に、プロモーションビデオ、詩など、表現に対する造詣が深く、アトリエには画材や工具が並ぶ。アートを描く人を集めたのかと言えば、そうではなくて、時間をかけて作家になっていったそうだ。
 

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 「まる」のアーティスト4名が、南相馬から行った4名の似顔絵を描いてくれるサプライズを用意してくれていた。みんな緊張していたけれど、表現する時の真剣な姿勢と、人によって違う表現を感じ取っていた。こんな事は言葉では伝える事は出来ないから、えんどう豆の人たちと来る事ができて良かった。言葉で表現する「人斬り川柳」の人に、心の闇を見透かされドキドキしたが、お守りとなると思う。ありがとう。ここには利用者と支援者の心の壁はないのがいいなぁと思った。ここで半年くらい研修したいなぁ。
 

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 すばらしくおいしい昼食をごちそうになり、えんどう豆のくるみさんがAKBのダンスをして盛り上がった。帰り際、お礼の挨拶の時に、私を描いてくれたMさんが目に涙をため、きれいな目で励ましてくれた。「福岡は福島を忘れないよ!」彼らからのメッセージが、最高のおみやげになった。
 

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南相馬ファクトリー展

  • 2014.02.24 Monday
  • 22:36
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 福岡で「南相馬ファクトリーとたきざわくるみ作品展」が開かれました。会場は天神にあるkokaraという素敵なギャラリーで、絵とパネルが展示され、工房「まる」のメンバーの似顔絵のコーナーがありました。準備してくださった「まる」の皆さん、本当にありがとう。まるから依頼を受けて作ったコラボバッジも展示されていました。ブログも小さなパネルで紹介され、感激しました。今回、くるみさんが招待され、えんどう豆の職員と福岡の人たちと交流することで、アートの可能性は広がっていく思います。くるみさんのパネルは貸し出し可能です。今年は、ふくしまの事を伝えるために、私も付録で行こうと思っています。

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 車での移動の時、えんどう豆のスタッフが「公園で子どもたちが普通に遊んでいる。南相馬とは違うね。」とポツリと言いました。私も以前、函館に行った時、公園で水遊びを楽しそうにしている親子を見て、同じ感情を持った事を思い出しました。ホテルに宿泊し「久しぶりにゆっくり寝れた。」と言いました。あ〜、それも同じだと思いました。福島に住むという事は、知らず知らずの内に、精神的なプレッシャーがあり、外に出る事でそれに気付くのです。今回、スタッフを連れてくることが出来て本当によかったと思いました。 

 歓迎会の席、福岡に招待してもらった感謝を伝えるために、その事を話しようと思ったら、涙が出て話ができなくなりました。その異変に、くるみさんがお母さんに電話をすると言い出し、「所長、所長」と言っていたそうです。震災後、涙腺はガタガタで、コントロールができません。はずかしいったらありません。

葦の家、訪問

  • 2014.02.23 Sunday
  • 00:04
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 福岡にある「葦の家」を訪問した。えんどう豆をはじめ、数名の支援員の人たちが南相馬のボランティアに入ってくれていた。たくさんの仲間がアート活動に取り組んでいて、それぞれが出来る表現をしていた。今まで、どれだけの時間を要しているか、棚に積まれたたくさんの作品を見てわかった。これだけ作品あると、どう商品化していくのか企画力が大事になってくる。デザイン担当のMさんは、えんどう豆にボランティアに入ってくれた人で、メンバーの描く絵を見せてくれた。色彩が明るく元気が出る、ユーモアを感じさせる絵が多い。描いた彼らも素敵な人たちだった。


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 大きな施設で、グループホームや相談事業など、総合的な福祉の支援をしていて、JDFを通じてボランティアに入ってくれている。管理者のTさんが、南相馬に来た時は、震災があった年の4月だったろうか。まだ、えんどう豆が開所しておらず、JDFの宿泊したぴーなっつで会った時の事を思いだした。Sさんが来た時は、放射性物質の飛散がまだ数値化できていない時で、デッキの除染を行ってもらった。県の合同庁舎でスクーリニングを受けたのも彼だったと思う。忙しい現場から南相馬に応援に来てもらって、感謝の気持ちがいっぱいになった。


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 テープをひたすら巻いて、作り出すオブジェ。自閉症のこだわりをアートに変えて、表現として成立させている。そこまで辿り着く時間と労力を考えると、支援者もすばらしい。


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くるみさん、イラスト入りの素敵な名刺をいただく。

みんなの集い2(福岡)

  • 2014.02.22 Saturday
  • 22:40


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 「みんなの集い」という講演会でお話をするため、福岡に行ってきました。震災後、3度も南相馬に入ってくれた「さざなみaloha」のKさんと福岡の作業所に通うメンバーの福島の人の話を聞きたいというリクエストでした。仙台空港から福岡に着いて、「さざなみaloha」に行き、メンバーの皆さんと食事をしました。クッキーと作っていたり、店のは、リユースの商品が並んでいていたり、除草作業をしたりと、いろいろな仕事をしている福祉事業所でした。



 メンバーが積極的に発言していて、スタッフが自主性を大事にしており、優しく接していて、いい雰囲気の作業所だなぁと思いました。所長のKさんの包み込むような眼差しが、物語っていると思います。ボランティアさんが作ってくれた、家庭料理のがめ煮と水炊き。おいしかったです。


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 「みんなの集い」のオープニング、ロックバンドのくるりの「soma」という曲が流れました。Kさ んの計らいでした。くるりの岸田君は、ずっと相馬を応援してくれていて、故郷を思う気持ちを作曲してくれたのです。震災後の相馬の海の近くの空や海と光の イメージとその当時の思いが甦り、心揺さぶられる自分がいました。プロジェクターを使ってのスピーチでパソコンのトラブルはありましたが、バッジのプロ ジェクトや、震災後の福島に起きた事、福島に住む思いを伝えようとしました。講演が終わり、一人のおばぁちゃんが、心の病気になった息子のために聴かせた いと、オープニングで流れた曲は何という曲であるか聞きに来ました。Kさんは、「坩堝の電圧」というアルバムの1曲である事を丁寧に答えていました。

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 私の他に、2人と職員も震災後の家族の事を話しましたが、リアリティがあって、南相馬に住む人の思いを伝えたと思います。災害発生時の時、自分たちがどう対応するか、備えるかも大事ですが、相手を思いやる気持ちが大事であることと思いました。


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 当事者からのメッセージ。素敵な詩が紹介されました。そして、第2部は、日本一に輝いた精華女子高等学校の吹奏楽部のパフォーマンスがありました。CDがオリコン1位だとか。本当にすばらしかったです。元気をもらいました。

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会議の行方

  • 2014.02.19 Wednesday
  • 23:33
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 今日、南相馬ファクトリーの会議がありました。皆さんにご心配をかけましたが、ファクトリーは4月から新しくNPOとして、スタート出来そうです。

 さて、3日前の大雪で、福島から南相馬に向かう道路は通行止が続いていて、いわき市に避難中の「ふたばの里」の参加が危ぶまれましたが、担当者さんは、通行許可をとって、警戒区域の双葉郡を通り抜けてきてくれました。双葉郡の広野町、楢葉町などいわき市よりの方が除染は進んでいるそうで、南相馬の小高区周辺が津波の被害もあって、復興が遅れて見えたそうです。避難先のいわき市から、楢葉町の事業所に戻ったら、地元の人に役立つようお弁当屋を始めたいと言っていました。現在の場所と両方で開所することもなり、対応が難しいようです。

 画像は、みずほさんの時計の絵。3時は帰りの時間。楽しみなのかなぁ。脱力系のいい絵ですね。

食事会

  • 2014.02.18 Tuesday
  • 23:21

 月に1度の食事会。今日は「お好み焼き屋」に行きました。初めての体験の人もいたようで、ドキドキ、ワクワクしながら、みんな楽しんでいました。そんな中、プロのような慣れた手つきの人が1名、鉄ベラを2丁持って、もんじゃをうれしそうに作っていました。ガチャピンの着ぐるみを着ている、イラストが好きなお嬢さん。目立っていました。皆さん、楽しみにしているようです。

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たきざわくるみイラスト展(福岡)

  • 2014.02.17 Monday
  • 23:00
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 2月福岡に講演に行きますが、たきざわくるみさんのイラスト展が、天神の「kokara」で開かれます。アート系の福祉作業所の「工房まる」が企画して下さいました。

 この日、作者のくるみさんが、えんどう豆の職員2名を引き連れて参ります。(逆か?)実は「工房まる」の支援員のIKさんも、えんどう豆にボランティアに来てくれていたのです。「工房まる」のメンバーの絵を描く姿を見せたい、交流したいという希望をかなえてくれたのでした。ありがとうございます。

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みんなのつどい(福岡)

  • 2014.02.16 Sunday
  • 23:44
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 福岡の精神障害の方たちのグループから依頼を受けて、福岡にお話をしに行くことになりました。福岡からは、たくさんのボランティアの人が入って下さっていて、さざなみAlohaのKさんが、南相馬にボランティアに来てくて、お会いしたのがご縁です。

 今まで、お出かけして、南相馬の話をする機会は多くはなかったのですが、福島に来る人が減っているのは事実で、今、伝えなければならないと思うからです。そして、いろんな分野の人が話を聞きたがっていると話されていました。私のような者でいいのか、わかりませんが、ふくしまを伝えていきたいと思います。






週末の大雪

  • 2014.02.15 Saturday
  • 23:21
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 週末の大雪で、南相馬から福島に向かう県道12号線、相馬から福島に向かう国道114号線も通行止め。南相馬は、雨で雪が溶け被害はなかった。南相馬から飯館村の自宅に戻った人が、16時間以上にかかったり、交通は麻痺状態。福島、郡山などの中通りも雪のため、国道4号が動かず、中通りのほとんどの学校は休みとなった。飯館村は、人がいないので除雪もおもうように進まず、もちろん除染も無理と思う。

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 先週の飯館の画像です。雪かきする人(住民)がいない町であることを再認識する。

探しもの

  • 2014.02.13 Thursday
  • 23:42
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 大学生のボランティアさんが、えんどう豆に来てくれた。雪かきは助かりました。話していると、自分の学生の時の事を思い出す。どうしようもなかった時期、経験は増えても、今でも、大して変わらないかなぁ。

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探しものは見つかりましたか?

ずっと探し続けてきたけれど、なかなか見つからない。

いろんな人に会って、いろんな場所に行って、いろんな仕事をして。

何を探しているのか、答えは自分が持ってはいなくて、モノではなくて、お金で買えるモノでもなくて。

与えて与えられて、笑顔になって、やっと、ひとつ見つけた。

ありがとう、君が持っていたんだね。

ぼくは、また探していく。


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