カラオケな日

  • 2013.10.30 Wednesday
  • 23:59


 今日は、月に1度の食事会で、えんどう豆のみんなと、カラオケに出かけました。震災後、初めてのカラオケです。自分で余暇の時間を作れない人もいるので、みんな、思った以上に、うれしそうでした。私もカラオケは苦手ですが、彼らの表情を見ていて、こういう場も必要かなと思いました。思わぬ一面が見えたりします。このお店、1ドリンクは注文する必要があるのですが、1時間10円という安さ。90分1人300円ほどでした。お昼は、ファクトリーのメンバーである「ほっと悠」さんのお弁当を食べて、皆さん、満足な1日だったようです。明日から、がんばっぺ!

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くるみさん、AKB48の「会いたかった!」を歌う。 「ヘビーローテション」を踊る。
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福祉まつり

  • 2013.10.27 Sunday
  • 22:37
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 南相馬市で「福祉まつり」が開かれました。えんどう豆の、みんなが交代で販売しました。くるみさんの絵を展示し、にぎやかな雰囲気になりました。南相馬市での福祉まつりは、震災後、2年ぶりに復活で、子どもたちの姿も見え、南相馬市が復興に向けて動き出していることを実感でしました。

 南相馬市長の桜井さんが来て、記念撮影。ファクトリーが作った「がんばろう南相馬」のバッチを付けていましたが、新たにバッジを買ってもらいました。住民が住めない避難解除準備区域の小高区でも「復興文化祭」が開かれたそうですが、市長は、はしごして駆けつけてくれたようです。

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南相馬市の福祉、医療、保育など関係の団体などが集います。芋煮汁が無料だったり、スタンプラリーがあったり、盛況だったと思います。台風で開催できるかどうか、心配だったのですが、晴天に恵まれ、何とかなったという感じだったと思います。

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ファクトリーのメンバーの各施設もパネル展示をしていました。結構、力作のパネルですね。

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何と行っても、今回の目玉は、くるみさんの展示だったと思います。絵を売ってくれと希望もあったそうです。Tシャツやファイルも、たくさん売れました。くるみさんの保育園時代の先生も来て、盛り上がりました。


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情報と命

  • 2013.10.25 Friday
  • 23:31
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政府は、国の安全に関わる秘密の漏えいを防ぐ目的で「特定秘密保護法案」を作ると言い出しました。ちょっと心配。福島県議会で、反対の声が上がったそうです。それは、原発事故が起きた時、国が緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDIの情報が公開さなかったため、同じ事が起きた時、法律を理由に国民を守らないと思っているからです。混乱のため出さなかったのか意図的に出さなかったのか、情報を知らず、放射性物質が飛散した方に避難し、被爆の危険にさらされた人がいた事実を思えば当然の事です。

 南相馬市においても、ほとんどの市民が避難した中、障がい者が避難できない状況が発生し、市が策定した要援護者名簿に障がい者の多くが記載されておらず、屋内退避が指示された市内に留まっていました。JDFとぴーなっつは、南相馬市に個人情報の開示を求め、知的と身体障がい者の情報提供を受け、調査と支援を行いました。これは、ぴーなっつの青田さんと当時の福祉部長の西浦さんの尽力が大きいのですが、役所内では、公開に関して反対意見があったと話を聞きました。国や県、市町村は、国民を守るのは当然のことと思っていましたが、それは違っていました。立場を守るための行動が、特定の人たちの命や権利を守らないことがあります。この法律については、注意をもって見る必要があると思います。


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 上の資料は2011年に作成したものです。トップの調査用紙はJDF被災地障がい者支援センターふくしまが、南相馬に住む障がい者の支援に入った時に使用したもの。上のマップは、震災前の相馬地区、双葉地区の福祉サービスの一覧です。20キロ圏内の避難を余儀なくされた施設は、未だに本拠地に帰れない所がほとんどです。事故から3年が経とうとしているのに、避難と仮設の状態であることは異常です。情報の開示がなければ、命は守れなかったでしょう。皆さんが住んでいる地域には原発はありますか?その原発から80キロ以内の人は、万が一のことを考えておく事をおすすめします。その時、すみやかに情報が出ない可能性があります。事故が起きる前から、自分たちの命は自分たちで守ると考えて行動してください。黙っていると認めていた事になってしまい、悔しい思いをします。

奈良さん来豆

  • 2013.10.24 Thursday
  • 23:06
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 アーティストの奈良美智さんが、南相馬に来てくれたました。えんどう豆でお話をして、くるみさんのTシャツを買ってくださいました。ありがとうございます。すごく、やさしい方で、感受性が鋭くて、いろいろ考えさせられることがありました。警戒区域の小高区の方を見に行きました。私はどうしても、今のふくしまの状況を知ってほしいと思ったからでした。青森の生まれで、原発事故の情報についても明るく、放射能について肌で感じていて、福島の地理感まであって驚きました。ツイッターで、くるみさんをライバルと言っていただき、光栄です!

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 震災後、アーティストと言われる人たちと接することが多く、奈良さんからも、話をしていて、表現について考えさせられました。純粋なアートの部分と、デザインのでは違いがあって、アートの部分は作家のメッセージ性やオリジナリティが大事なのではないかと思いました。お話をしていると、会社で働いている人とは別の価値観、ルール、があるのではないかと感じ、生きることが表現することと直接つながっていう人なのだと感じました。

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 福祉の世界では授産事業と言って、就労の形を枠に当てはめてしまいがちですが、えんどう豆に来ている人にとっては、アーティストのような価値観の方が合っているのではないか。作業所を社会に向けての練習の場にするより、人(作家)として認めて、えんどう豆という場所(工房)で成長し、社会との関わりを持てればいいのではないかと思ったのです。(震災後、そのような流れになってきていますが、法人の考え方と一致しないような気もする。う〜ん。)今、通ってきている人に、本当は何が楽しいのか? 何を求めているのか? 人それぞれ違うのですが、その人の可能性を見いだしていけたらいいなぁと思いました。刺激的な一日になりました。ありがとう、奈良さん、感謝!


(撮影 松本康夫) 





失われた干し柿

  • 2013.10.22 Tuesday
  • 21:59
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 パソコンを整理していて、10年ほど前の画像が出てきた。干し柿を作る震災前に他界した祖母(しげばぁ)の画像。今では、干し柿は、作ることはできなくなってしまった。当たり前の日常が、これほど大事であったとは.....。同じような風景に見えて、違っていることに、地元の人しか気付くことはないのかもしれないなぁ。

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ちょっと画像が曲がってるには、ご愛嬌。


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この時1歳だった3番目の娘は、今では小学3年の9歳です。

長崎からの使者

  • 2013.10.21 Monday
  • 23:44
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 長崎から、NONさんがバッチ代と寄付を持ってきてくれた。音楽が好きなナチュラルな感じの方で、CHIEさんとバッチを作り、お友達になった。モンスターロシモフというバンドが、えんどう豆でライブする話を持ってきてくれた。うれしいなぁ。震災後、福祉関係以外の人がたくさん、来るようになって、CHIEさんを含め、元気になった人がいる。社会に開かれた場所になったことがすごいなぁ。どちらかというと、福祉施設に来ているというより、お友達の所に遊びに来ている感じがステキだと私は思っている。彼らは、障がい者施設の人というより、純粋な人たちとして見ていることがうれしい。

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NONさんのカバンには、バッチがたくさん。清志郎さんのバッチもあったよ。

ハードな日

  • 2013.10.20 Sunday
  • 06:15
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  箕面市の人権委員会の皆さん20名が、南相馬市を視察に来てくれて、急遽、大きな部屋が会場に変更となり、一人で、机と椅子をで並べ、ファクトリーのプレゼンし、製品の販売しました。たくさん、買っていただき、ありがとうございます。お〜がんばったなぁと家に帰ると、軽トラックに40袋のお米が積んであり、これを降ろす事に。体力的に、も〜限界。爆睡しました。


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 お米の袋、いい字だなぁと見ると、金澤翔子さんの字でした。彼女はダウン症なのですが、NHKのドラマ「平清盛」のロゴを書いたりして書家として有名な方で、福島市やいわき市で個展を開いて、福島の人たちを応援してくれています。

 今年も福島県は、全袋検査を実施して出荷します。南相馬市の試験田から、基準値を超えて放射性物質が検出され、来年も南相馬市での栽培ができるかどうか、微妙な所です。3年もお米を作れないとすると、プライドを持って作ってきた人ほど、精神的にも厳しいと思います。(私は相馬市に住んでいるので、米を栽培できます。)

 
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    respect

    • 2013.10.18 Friday
    • 21:47
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     保育園にお使いにに行くと、園児たちが、お外で遊んでいた。やっと、日常が戻ったんだなぁと、涙が出そうになる。2歳児だろうか、無垢な瞳がたまらなくかわいい。こんな事を感じるのは、歳をとったからでしょうか。(笑)園では、今でも時間を決めて、屋外活動をしているという。園庭は土が入れ替えられ、インターロッキングブロックの歩道や、木製のテラスは撤去されて、遊具は保育士が毎日、拭いている。子どもたちこそが未来なんだなぁと、本当に思う。自分を含めて、こんな状態にした大人の責任は重いなぁ。何かをした責任と言うより、何もしなかった責任なのかもしれません。

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     葛飾のヤマサキさんがフリーペーパーを発行し、南相馬ファクトリーとえんどう豆が載っております。えんどう豆のHくんが「きょうされんのバッグの絵を描いている所が、表紙になりました。第1号は、福島、南相馬を旅してのルポが内容になっています。ここは、特別な地域と思われがちですが、自分の住む地域と重ねて見ると、いろいろ考えさせられる所があるかもしれません。大変だからこそ、精一杯、生きていると言えるのかもしれません。
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      つながりのボールペン

      • 2013.10.18 Friday
      • 21:13
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       つながりのボールペン、出荷準備中。「つながり∞ふくしま」のロゴが入っています。ボールペンに、福祉作業所に通う南相馬ファクトリーのメンバーが、一本一本、さをりの糸を巻いています。1本巻くと40円が工賃として支払われます。初期ロットは、「あさがお」さんにお願いしましたが、すごく楽しい仕事らしく「もっと、いっぱい、仕事をください!」と要求があったそうです。糸を巻くテクニックも、現場で向上し、進化しているのが、何とも面白いです。くるみさんのクリアファイルとセット販売の予定です。

       施設はメンバーの工賃向上を求められていますが、中には利用者が作業しない場合もあったりします。ラベルを付け替えて売るとう荒技もあったり、職員が必死でやってたりするのです。中でも難しいのが、重度の人たちに仕事を与えることで、工賃になる仕事でなかったり、単純な仕事は工賃が安く、ファクトリーの各施設でも共通の悩みです。このボールペンはちゃんと仕事をしてもらう所があります。こんな製品でも、企画から結構、時間と労力はかかっていて、出荷できる段階になると、うれしいものです。

      ヒラメの刺身

      • 2013.10.16 Wednesday
      • 23:14

       釣りが趣味の人がいて、宮城県沖の松島で釣ったヒラメを頂いた。刺身と粗汁にしていただいた。イチジクの甘露煮。今年は宮城県産のイチジクだそうだ。地元のうまい刺身は食べられなくなったので、かなり悔しい。うまいものは「うまい」と食いたいなぁ。

       震災前、入院した時、隣のベットの人が漁師で友達になった。退院してから魚やウニなどの海の幸を持ってきてくれた。我が家からは、栽培していた椎茸や、カキやユズやフキや山菜などの山の幸を持っていった。そんな物々交換をしていたが、もうできない。基本は、検査をして食べれるでいいのかもしれないが、相手に贈る時はどうしても気を使ってしまう。

       

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