阿武隈山地を南下中

  • 2013.09.30 Monday
  • 22:00
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 警戒区域から避難中に双葉郡の作業所の仕事起こしのための「つながりのバック」の打ち合わせに、二本松市へ向かう。途中、川内村に震災後に立ち上がった「どうじょう」という作業所を見学に向かった。飯館村から、国道399号線に入り、阿武隈産地を南下すると通行止めの標識。甘かった。線量計を見ると、9マイクロシーベルト/毎時を超える。飯館村は全住民が避難しているはずだが、民家に人影があって、自宅の草刈りをしていた。きっと仮設住宅から通ってきて作業をしているのだろう。胸が詰まる。

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(数値が出てなくて、すいません)


 迂回して着いた所は、川俣町の山木屋地区。景色はすごくきれいなのどかな集落だっはずだが、田んぼであったろう広大な土地に、除染して出た放射性廃棄物の保管場が作られていた。ちなみに川俣町は、飯館村の隣であり、住民が住んでいる街である。ここは避難解除準備区域で、いずれ住むことが許される地域だ。ブルーシートを引きずりながら刈った草を運んでいる作業員。工事の請負は、大手の建設会社3社のJV.(ジョイントベンチャー)であった。郵便配達のおじさんがマスクもせず、赤いバイクで走り抜けて行った。


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 何とも言えない現実が、目の前にあって、これが進行中であり、問題は解決の糸口が見えない。作業にかかる人は、福島の人なのだろうと思うと、これでいいのか?と思う。暗い過去を思い出したくないし、前に進みたい。しかし、これが過去ではなく、この現実から目を背けられない人がいるのは事実だ。

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 美しい棚田。のどかな山村の風景。目的地の「どじょう」さんには辿り着けず断念しました。3時間30分以上かかるようです。(涙)

長野県阿智村の展開

  • 2013.09.29 Sunday
  • 21:19
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 昨年、長野県阿智村から有志が、自分たちで作った無農薬の米や野菜を車に積み込んでやってきました。小さな村で始まった彼らの取り組みが、子どもたちがひわまりプロジェクトにもつながり、同じ村に住む別のHIRATAさんからも種が届きました。本当にありがとうございます。さらに阿智村では、夏休みの期間中、福島の子どもたちを受け入れようというサマーキャンプのプロジェクトの話も進み、村長を先頭に「福島に学びつながる会」という会ができて、福島とつながろうという気運が高まっているそうです。福島を思う気持ちの連鎖反応が起き、自分たちの生活や社会について、それぞれの地元で考えていく人が増えていくのは、すばらしいですね。ありがとうございます。

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でかいヒマワリですね。結構、痛かったりするんですよ〜。

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がんば!

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う〜、何といい感じの村なんでしょうね! 田舎の中の田舎ですね。

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つながりのワイン

  • 2013.09.28 Saturday
  • 20:44
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 中村獅童さんが、根元復興大臣へ訪問し、「負けてたまるかワイン」(福岡の「だんだんボックス」の企画)の完成を報告をしました。中村獅童さんは、だんだんボックスの応援団長で、NHKの大河ドラマ「八重の桜」で会津武士を演じ、福島でもおなじみの人になりました。ラベルの絵は、えんどう豆のメンバーが描いて、くるみさんがえんどう豆の建物を描いたり、庭の花などがモチーフになっています。書は獅童さんです。ワインを飲んでみましたが、上品な味で、おいしかったです。南相馬に入ってくれたボランティアさんに出したら、あっという間になくなってしまいました。(泣)復興大臣も買ってくれるといいのですが.....。

 販売元は、巨峰ワイン 0943(72)2382

(上)福島民報 2013.9.27 (下)毎日新聞 2013.9.27 

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    浪江の学校

    • 2013.09.27 Friday
    • 07:15


     海の波の音が聞こえる学校の校庭に、がれきが高く積まれていた。秋の風が流れて、ここがすばらしい所であったことがわかる。津波で直撃された浪江町請戸小学校。ここで勉強していた子どもたちは、1.5キロ離れた山に避難して難を逃れた。その教室からは、原発の煙突が見える。

     浪江町は、原発から20キロ以内にあり、全町民が避難している。国道6号から検問を通り、海の方に入ると集落があり、家には人影はなく、地震で壊れた家屋がそのままの状態で残っている。3.11から時間が止まったような状況だ。海に近づくと、風景が一変して、草が生い茂った風景になる。津波で直撃されたからだ。打ち上げられた船はそのまま残されている。それでも請戸の港に向かう道路では、電気工事の外線部隊が、電柱を建て海に向かって電気を引いていた。
    常磐線と津波で被害のかなった地域は、避難解除準備区域となり、住民が帰ってきて生活してもいい地域となる予定だ。でも、ここに住むのは覚悟がいるだろうし、集落として機能はしないような気がする。震災から2年半以上が経過し、どれだけ前に進んでいるのだろうか。

    幸せのバッチ

    • 2013.09.25 Wednesday
    • 23:23
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     愛知県に住むやっさんと美和ちゃんから、結婚式のお礼に使うバッチを依頼され、南相馬ファクトリーで作らさせて頂きました。その友人のSさん(えんどう豆にボランティアに入った方)が、結婚式の様子を送って下さいました。ありがとうございます! ケーキが、バッチのデザインなんですね。とても素敵です。しあわせを分けてもらって、こちらまで幸せになりますね〜。本当に、おめでとうございます。


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    京都音博2013

    • 2013.09.24 Tuesday
    • 22:57
     

     今年も、くるりの主催する京都音博で販売させていただきました。今年はどうしても私が行く事ができず、お友達のモリタさんに販売してもらいました。バッチを買ってくれた皆さん、モリタさん、そして、くるりのみんな、ありがとうございます。バッジは完売し、相馬かえる新聞も配ったそうです。右側の写真についている大きなサンプルバッジは、SPEEDの上原多香子さんに渡ったとか。みんなで盛り上がっておりました。

    ナカマン、アヅ、ハマー

    • 2013.09.23 Monday
    • 21:39
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     きょうされん全国大会のマスコットは、ご存知、えんどう豆の、たきざわくるみさんのキャラクターだ。その効果は絶大であった。ゆるキャラの着ぐるみがいたらいいね!と提案したのは私だが、福島の事務局は「いいね!おもしろいじゃん!」と言って、作ることになった。言葉を変えてに言うなら外注しなかった。そのため、事務局は、大会当日の深夜3時頃までの作業となった。この大きさのご神体を、3体も手作りしようとするのは、愛情がなければできない。あんたはエライ!完成度を求めていない所が、何ともご愛嬌で、大会のシンボルであったことは間違いない。福島の3つの地方のシンボルで、アヅ(会津)ナカマン(中通り)、ハマー(浜通り)から名付けられた。それにしても、たきざわくるみさんのオリジナリティはすごいね。

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    撮影は、日大東北高校の写真部の皆さんです。中に入ったのも日大東北高校の皆さんです。
    ありがとうございました。

    速報のカメラマン

    • 2013.09.22 Sunday
    • 23:59
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     きょうされん全国大会の広報チームは、南相馬ファクトリーのスタッフとサポーター、きょうされんの福島支部、神奈川支部、地元のボランティアに協力してもらった。階段室の部屋にパソコン3台を持ち込み、コピー機を3台つなげて、30分で2,500枚を印刷するようにした。画質重視で写真がきれいで、これで良かったと思う。2ヶ月かけて、想定される内容の記事を書き、当日、推敲し画像をはめ込んでいった。高校生でもパソコンが得意な人に、ツイッターやメールで送られてくるテキストを受け取ってもらったり、いくつかの役割が当日、自然に役割が出来て機能した。

     新聞社のカメラマンであるSさんが個人的にボラに入ってくれていたが、この日、数名の日大東北高校の写真部が来ていて、撮影の心構えについて、報道写真の基礎のレクチャーがいきなり始まった。私が「誰かプロを目指している人はいる?」と聞くと、女の子が手をあげた。彼女は部長で、Sさんのアシスタントとして指導を受けることになった。真剣に話を聞いていて、目を輝かせ、なかなかいい光景であった。担当の学校の先生がきていたが、それはうれしそうだった。

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     Sさんとは、学生時代からの古い付き合いだが、震災後、googleのパーソンファインダーで安否確認をして、私を探してくれていた。それから交流が再開し、度々、福島を訪ねてくれている。私は新聞に載せる報道写真よりも、最終ページを彼に1ページを委ね、写真で感謝の気持ちを表現してほしいとお願いしていた。そしたら彼は、完成したそのページの一番いいところに、写真部の部長の写真を使ってくれたのだった。胸がジ〜ンとした。彼は決して質的な妥協はしないので、彼女は実力でその場所をつかんだのだった。そして、彼から彼女へのエールでもあったのだと思う。ページには、Sさんと彼女の名前が添えられた。最終ページの空は、飯館村の空だそうだ。そこに、みんなの笑顔が咲いている。


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      きょうされん全国大会(その1)

      • 2013.09.21 Saturday
      • 06:39
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       第36回目のきょうされんの全国大会が、郡山市にあるユラックス熱海で行われた。(きょうされんは、障がい者の作業所の全国組織)今回、ふくしまを伝え続けているラジオ福島の大和田新さんが実行委員長を務めたが、福島の会員であるメンバーである実行委員の力の入りようも半端なかった。本来、宮城の番だったが、原発事故が起きて、大変な状況をみんなに知ってもらうために、福島が名乗りをあげて、福島で開催することが決まった。そして、大会では、その伝えようとする情熱が、来てくれた人にもつたわったと思う。「福島に来て良かった。来なければわからない。」などの声が多く聞かれた。素人が集まり、協力しているからこそ出来るすばらしいイベントだったと思う。




       大会は、武藤類子さん(※youtube)の朗読ではじまった。里山で喫茶店を開いていた武藤さんは、自然と人間の関係を大事にしてきた人で、ふくしまが置かれている状況を切々と語り、東北のメンバーが「風になりたい」の演奏を行い、東北の元気と希望を伝えた。くるみちゃんの大会キャラクターの着ぐるみも登場し、場を盛り上げてくれた。津波でがれきになったピアノの伴奏で普天間かおりさんが歌い、高校生はじゃんがら踊りとフラダンスを疲労してくれた。それは震災から立ち上がった福島を象徴していたと思う。


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       大会にはたくさんのボランティアが大会を支えてくれた。中でも高校生の純粋な姿が印象に残った。彼らが復興の主役となる。

       私ごとだが広報を担当となり、速報を4回(A3両面)発行するため、2ヶ月前から準備してきた。かなりの作業量で、当日の朝まで準備してきたが、ファクトリーのスタッフ、当日入ったボランティアさんたち、ゼロックス福島の協力により、無事、約8,000部を発行できた。いくつかのトラブルもまた思い出となっていく事だろう。 

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      くるりとくるみのコラボ

      • 2013.09.19 Thursday
      • 22:17
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       「くるり」が主催する「京都音博」で、今年も、バッチを販売させてもらえる事になりました。くるみさんとのコラボバッチ2個入りです。岸田くん、佐藤くん、ふぁんふぁん、ありがとう!開催日は、9月22日(日)で、「きょうされん全国大会」の日と重なり、どうしても参加できなかったのですが、それでも被災地の販売ブースを設けてくれたのです。気持ちがないと、こんな事はできない。一時的なパフォーマンスでない事がわかるでしょう!やさしいメールが来て、ちょっとウルウルです。また相馬に来てくれるそうで、とても楽しみです。

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       家に帰ると、お月見セットが!今日は十五夜なんですね。だんごを食べて、満足なオッサンでした。満月の夕、山口洋さんとチャボさんの東京でのライブも行きたかったなぁ(涙)

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