南相馬ひばりFM

  • 2013.03.30 Saturday
  • 05:55


 先日、南相馬ひばりFMの「ふたりとひとり」という番組の取材を受けました。インタビュアーは、柳美里さんです。彼女は、芥川賞作家で、震災後、南相馬に立ち上がった災害FMの番組にボランティアで、南相馬に住む人の取材をしているのです。ステキな女性でした。放送は5月頃になるらしいです。ぴーなっつの青田さんに、たくさん話してもらったんで、あまり話すこともなかったので助かりました。(笑)

 放射線量や生活情報の他に、自主制作の番組もあり、インターネットで、全国に南相馬の現地の人の声を伝えるという点で評価できるメディアだと思います。災害FMから、コミュニティFMへ、うまく移行してほしいと思っています。

 

パーカー

  • 2013.03.28 Thursday
  • 23:58
こでまり.jpg


 年度末、慌ただしい日が続いて続いています。庭では、そんな事とは関係なく、自然の営みが、春を告げています。原発事故があった時、梅の花が咲き、花を愛でる気持ちを持てませんでしたが、あれから2年が経過し、自然の草木から力をもらっています。日本では、人間も自然の一部という意識は、なくなってしまったのでしょうかね。

許容差は人によって異なりますが、みんなで散歩して、花を摘んできた時、放射線物質がついているからダメとは言えないなぁ。こんな些細な事も、精神的苦痛なのかなぁと思います。







くるみさんのパーカー作りました。胸のワンポイントのみで、後ろは無地です。色は紺で、サイズはS、M、L、XLです。あまり数量がないので、早い者勝ちです。価格は3,000円です。

メールでの問い合わせは、sapo.pia☆gmail.com ←☆を@に変えてください。

電話は(0244)23-4177 えんどう豆です。

来春

  • 2013.03.27 Wednesday
  • 23:48
つくし.jpg

 寒い日もありますが、南相馬にも、春が来ていたようです。庭につくしが顔を出しました。

今日は、月に一度の、えんどう豆の食事会の日で、JDFのボランンティアさんに人気の「味くら」に行ってきました。辛い中華料理が人気のお店ですが、素材が良くて、皆さん、満足していたようです。

 

らーめん.jpg



午前は仕事をして、午後からは、庭の花をモチーフに、お絵描きをしました。えんどう豆のみんなが描いた絵をデザインして、ワインのラヴェルにしたいという話があったためです。あまり、慣れていないので、苦戦していたようですが、かわいい絵が描けました。

 えんどう豆に来たボランティアさんが口にするのですが、今時、こんなのんびりしている作業所は少ないようです。仕事を少なくして、工賃をアップさせよう!矛盾しているように見えますが、なぜか、そうなっております。アート化の効果でしょうか?



すすめ

  • 2013.03.26 Tuesday
  • 22:22
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 6つの福祉作業所が集まって、カンバッジで仕事起こしをするプロジェクトが、南相馬ファクトリーであった。震災から2年、工賃を支払う目標は達成したが、今後の事も考える必要があって、会議がもたれた。事業の形態として、ファクトリーがえんどう豆から離れ独立した事務所を持つこと、私(えんどう豆の所長)が出向する時間があるので、えんどう豆に人員を補充し、経費をファクトリーが補填することになった。

 事を進める時、意見の違った考えが集まると、なかなか前には進めなくなってしまう。3月は、本来やるべき仕事の労力より、そちらに使う労力が多くなってしまった。ファクトリーのプロジェクトは、スタートする時、方針を短期間に企画型の人間が集まって仕組みづくりを行ったのが成功したポイントである。シンプルな意思決定ができ、動きが止めないようにしたいと願うのだが....。会う人ごとに「大丈夫?」と言われる始末。休めないというと、やりたい仕事ができないというのも原因だろうか。壊れないように努力します。

 くるみさんポスター、できました。3枚セットで、送料込みで3,000円の予定です。4月から販売します。木製フレームとセットの準備中です。

 (PHOTO BY 塩入正夫)

まなざし

  • 2013.03.23 Saturday
  • 23:04
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(撮影・塩入正夫)


 カメラマンの友人が、えんどう豆に訪ねてきてくれた。震災からこれで4回目になる。学生時代に福祉のバイトをしていた頃からの付き合いだ。原発事故で、マスコミさえ、南相馬に入らない時期に、訪ねて来てくれた。そして、えんどう豆のみんなを撮影してくれた。

 そこには報道のプロとして鋭く、そして温かな視線があった。私さえ気づかないような人間への尊厳が感じられた。えんどう豆に通う人たち、職員の生きている瞬間が切り取られていた。福祉の対象ではなく、ひとりの人間として魅力的に輝いていた。

 日本という社会の中で、どうしても型にはめて、人を見がちだ。成績がよかったり、お金を稼いだ人は評価されるけど、同じようにできなくて、はみだしてしまう人たちがいる。その人に魅力がないかと言えば、そうではないし、きっと役割はあると思う。えんどう豆に来る人もそうで、重度の障がいがある人ほど、そこにいるだけで仕事をしていると感じることがある。彼らを枠にはめないで、輝かせられたら、それを伝えられたら...。この頃、それが自分の役割なのだと思う。


みんなでつくる未来

  • 2013.03.22 Friday
  • 22:44
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 きっとやってもらうだけの支援は限界がきていて、自分たちで、ここから何ができるか?なのかもしれない。

 南相馬市社会福祉協議会が主催で、「みんなでつくるお楽しみ交流会」が開かれた。南相馬ファクトリーの福祉作業所の「あさがお」「ほっと悠」「えんどう豆」「ビーンズ」「ひばりワークセンター」と生活介護の「ぴーなっつ」のメンバー(利用者と職員)が参加し、自分たちで出し物を考え披露して楽しんだ。自分が出演する事で、みんなにスポットライトがあたり、十分に価値のあるイベントだった。

 ボランティアで、福生市の社協さんも応援に駆けつけ、午後からは、マックス音楽隊のパフォーマンスで、盛り上がった。彼らは、ずっと南相馬を応援し続けてくれている。みんな、顔なじみの人たちなのであった。

 日常を取り戻すことは、自分たちの力で、自分たちのことをしていくこと、自分たちの街を作ることなのかもしれない。南相馬は、被災地だからとお金を撒かれ、これから主体的な立場で、仕事に取り組まないと、自分の日常を取り戻せなくなってしまう。

minnnade.jpg


卒業式

  • 2013.03.21 Thursday
  • 23:56


 養護学校に通う娘の卒業式。

 支援が必要な人たちが通う学校だけれど、幸せがいっぱい詰まっていて、すばらしい学校だった。卒業生の別れの言葉は、純粋で感謝に満ちて、すべての親が泣いていた。ここにいる子どもたちの幸せの量ははんぱなく多い。幸せをもらっているのは自分たちだ。手がかかる子どもたちだから、親、先生にも愛情をいっぱい受けて育っている。娘が学校に入る前と出た後では、私の価値観は変わってしまった。君たちは、すばらしい!

 中学部からは2名で、娘と友達は、それぞれの別の学校に進む。トムとジェリーのように仲良しだ。娘は仙台の学校での寮生活。かわいそうな事をしたかなぁと思うが、娘が成長して帰ってくることを願っての決断だった。いい結果につながるといいなと思っている。

 卒業生のうち、会社に入る一般就労が約半数。これから厳しい現実はあるかもしれない。彼らの未来に幸あることを願わずにはいられなかった。

I'm sorry

  • 2013.03.19 Tuesday
  • 21:52
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 南相馬市の小高駅の駐輪場。3.11から時間が止まったように、高校生が利用していた自転車は置かれていた。

 小高区は、福島第一原発から20キロ圏内にあり、今では「避難指示解除準備区域」で、住民の方が帰還できるための区域だが、宿泊ことはできない。小高の場合、地震で下水道が破損したままなので、実質、ここに戻って生活することは困難だ。人がいない街で、そこに住んでいた人の事を思うと、胸が締め付けられる。

 お友達のhara-makiさんから、カンバッチを買ってくれた、ニデイア・リーフさんのという人の事をメールで教えてもらう。彼女は、ご自分の国(アメリカ)が日本に押し付けてきたことに罪の意識を持ち、運動している。核廃絶もその一つ。「I'm sorry(申し分けない)」と伝えてくれと......。

 彼女がアメリカに住む者として責任を感じるのであれば、日本、福島に住む自分には、責任はなかったのか?


 □ 福島の原発事故に対して、自分が使っていた電気であるなら、自分にも責任がある。

 □ 福島の原発事故に対して、福島に建てさせた事に、自分にも責任がある。

 □ 福島の原発事故に対して、国の原子力政策に何も言わなかった、自分にも責任がある。

 □ 福島の原発事故に対して、子どもに負の遺産を残してしまった事は、自分にも責任がある。

 □ 福島の原発事故に対して、反省しないで、同じ事が起きたら、自分にも責任がある。

 □ 福島の原発事故に対して、何もしないで、何も変わらないなら、自分にも責任がある。



日曜のライブ

  • 2013.03.18 Monday
  • 22:34
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 ファクトリーの話ではありませんが、日曜なので、ご容赦を....。


 昨年、仲井戸(チャボ)麗市さんが、相馬に来て、自分が大好きな曲を、歌ってくれた。
 私は感謝の気持ちを、旗に込めて、この日に贈った。
 心に響く優しいギターを弾く人だ。今を生きることが大事だよと教えられた。
 彼は旗を持ち帰ってくれたそうな。うれしなぁ〜。

 You've Got a Friend  ー君の友達ー  キャロル・キング
 
あなたが落ち込んだり、悩んだとき
あなたが愛の慰めを望むとき
そして全てにおいて、うまくいかない、
そんなときは
そっと目を閉じて、私のことを考えて

私はすぐに飛んで行って

とても暗い夜さえも、私は明るくしてあげるから

あなたが私の名を呼ぶだけで

私はどこに居ようとも 
あなたに会いに飛んで行く

冬でも、春でも、夏でも、秋でもかまわない

あなたが呼んでさえくれたなら

私はすぐに飛んで行く
あなたには居る、友達が

もしも、あなたの上にある空が
暗く、
雲でいっぱいになって
そして、
いつもの北風が吹き始めたら

頭をしっかり上げて 
大声で私の名を呼んで

私はすぐにあなたの扉をノックするから

あなたが私の名を呼ぶだけで
 
私はどこに居ようとも
飛んで行く、
あなたに会いに行く

冬でも、春でも、夏でも、秋でもかまわない

あなたが呼んでさえくれたなら 

私はすぐに飛んで行く、そう、飛んで行く

友達が居るのは素晴らしい
周りの人が あなたに辛くあたるとき

あなたを傷つけ、あなたを見捨てる時があるかもしれない

その気があれば、魂までも奪ってしまう

でも、そんなことさせちゃ駄目だよ

あなたが私の名を呼ぶだけで 

私はどこに居ようとも
飛んで行く、
あなたに会いに飛んで行く

冬でも、春でも、夏でも、秋でもかまわない

あなたが呼んでさえくれたなら

私はすぐに飛んで行く、そう、飛んで行く

あなたには居る、友達が

 歌った曲は、チャボさんの訳で、上の翻訳とは違ってる。日本を回って、ライブでこの曲を歌ってきたそうだ。彼は東京育ちだけど、自分が育ってきた東京への愛情が深くて、都会の人にも、故郷はあるんだなぁと思った。チャボさんのライブのために、友達のHEATWAVEの山口洋さん(ギタリスト)が、東京から飛んで来た。まるで、この曲の歌詞みたいに......。


http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=TbqOxcObIHs
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    コーヒータイム来豆

    • 2013.03.17 Sunday
    • 23:16
    cofee.jpg

     警戒区域の浪江町から、二本松に避難している「コーヒータイム」のみんなが遊びに来てくれた。えんどう豆は、午後から音楽をしている時間だったので、一緒に「ぼくは相馬好きだよ」←歌 を合唱した。
     
     原発が爆発して、何もすることがなかった時、そう桜が咲いていた時だった。「コーヒータイム」の所長の橋本さんは、相馬に避難していて、私は、夜いつも遊びに行っていた。南相馬から避難していた心理士や看護士、ソーシャルワーカーなどが集まり、何をしたらいいか模索していた。

     ある日、、地元のAMラジオで、シンガーソングライターのあんべ光俊さんが「ぼくは相馬好きだよ」を歌ってくれた。お互い、作業所の再開を夢見て、自分のできる事をボランティアでしていた頃の話だ。私も橋本さんも、その当時を思い出し、涙ぐんでいた。それぞれの作業所に集う人がいて、今、生きていることに感謝したい気持ちだった。

     

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