吊るし雛

  • 2013.02.28 Thursday
  • 23:03
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 えんどう豆のみんなで、市内の銘醸館に、吊るし雛を見に行く。震災前、桑折町だったか、みんなで見学してた事を思い出した。その時、一緒にいった研修生(利用者)は、3名がいなくて、切ない気持ちになった。避難している人、なくなった人。

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 隣で9人の写真展が開かれていた。中でも、野馬追い騎馬武者の立ち姿を撮影した、高杉紀子さんの写真は、迫力があった。気合いというか、行き様というか、侍のスピリットが伝わってきた。背景に被災した故郷と、相馬で生きようとする姿に覚悟が感じられる。いい写真だ。

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 帰りに、南相馬の道の駅で、くるみちゃんTシャツの売れ具合を確認してきました。すこぶる順調で、1日に1枚以上のペースで売れております。くるみちゃんの隣のボランティアさんは、えんどう豆に3度目、支援に来てくれました。ありがと〜!思わず「おかえり!」と言ってしまうほど、なじんでおります。

岸田くんへのインタビュー

  • 2013.02.26 Tuesday
  • 22:14
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上の画像は、えんどう豆で、指導を受けバッジを作る「くるり」の岸田くん。

 武道館で行われた「くるりのライブ
」。行きたかったライブだったが、仕事で、どうしても行けなくなった。だが、NHKのBSで放送されました!ヤッター!岸田くんは「soma」を歌ってくれたのでした。相馬に住む友達のCD屋のモリタさんとのつながりがあって、生まれた曲です。くるり、岸田くんに感謝。NHKにも感謝です。

 相馬の友達と作っている
フリーペーパーそうま かえる新聞」で、彼にインタビューしているので、一部だけですが、紹介します。

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Q
:(えんどう豆)くるりは、今まで、日常の何気ない生活や人の思いを大事にしてきていて、そういう曲が多いと思います。今回のアルバムでは、被災した人の気持ちと重なる詩があると思いました。例えば、沈丁花の曲は、お父さんの子どもに対する気持ちが入っていたり、それってどんな感じで生まれてくるんでしょうか?


 A:(岸田くん)
僕は子供もいませんし、自分の家族も大事にできませんでした。
親孝行は早くしないとなぁ、とは思っていますが…。自分自身、大切にできるものは目の前にあっても、当たり前だと思いすぎていて、それに気付かないことってありますよね。人はどんな人でも心の奥底に、みんな同じような、ガラス玉のような心が入っていますから。震災で、それがたくさん割れました。そのときの壊れそうな気持ちだけは、忘れないでおこうと、昨年の3月13日に書き留めておいた楽曲です。


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バックナンバーのページの5号と6号の裏面に、岸田さんへのインタビューが載っています。
(pdf.ファイルでダウンロード可)
 かえる新聞は、送料無料で届けられるそうので、連絡してみてくださいね。

震災から2年が経過しようとしていますが、被災した現地の声が届いているのかなぁと不安になる時があります。岸田くんは、相馬にライブをしてくれて「また、来るわ!」と言ってくれました。そして約束を守って、えんどう豆に来てくれた事。感謝します。忘れません。



SPEEDIの不思議

  • 2013.02.25 Monday
  • 23:29
 帰宅時、ラジオ福島の「月曜Monday 夜はこれから」を聴いた。

民主党政権時、外務大臣だった玄葉光一郎衆議院議員が、ゲストだった。この日、大和田新アナと、南相馬市小高区に入った。大和田新アナは、福島で行われる「きょうされん」全国大会の実行委員長を務める。


玄葉氏は、彼は福島出身でありながら、当時、被災地に入ることもできないほど忙しかった。彼も、原発からの復興に関わる仕事がしたいと、野田総理に訴えたらしいが、それは叶わなかった。復興とは程遠い小高区を見て、そこに住む人と話しをし、インタビューに答えていた。彼が、現地の声に真摯に耳を傾けているのがわかった。


大和田新アナは、政治に対する不信を、玄葉氏にぶつけていた。


原発が爆発した後、SPEEDI(スピーディ)の情報が出ないため、周辺の人が、線量の高い地域に避難した件について、質問した。玄葉氏は、「今、同じ事が起きても、SPEEDIの情報は、国民に対して発表されることはないだろう」と語った。信頼性が低い?のが理由と言ったと思うが、理解に苦しむ。その当時は、情報が決定できる人まで上がらなかったとも言っていたが。利害がからむので、国が断定できる事実しか発表できないとしたら、別の機関で発表すべきだ。国民の命の方が大事ではないのか。同じ失敗は繰り返してほしくない。


国として、警察や自衛隊の人たちが、必死に現場を支えてきたのはわかるが、結果、国民を守らない国の対応に不信感を抱く結果になったのは事実だ。放射線廃棄物の中間処理、最終処分の問題についてだって、矛盾がある。最低で40年、福島は廃炉に向けて、向き合うことになるのだろう。


「月曜Monday 夜はこれから」  

 http://www.ustream.tv/channel/rfc-radio

山形十中

  • 2013.02.24 Sunday
  • 22:09
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 山形市立第十中学校から、バッジの注文を受けました。実は、南相馬や福島から避難している生徒がいて、社会福祉協議会さんの紹介で、オリジナルバッジを作ることになりました。山形の友達が、南相馬や福島のエールを送ってくれている事に、じ〜んとくるのでした。約6万人が県外に避難していますが、福島から一番多く避難している県は、山形だったと思います。




 すべて、生徒たちのオリジナルデザインです。思いが詰まってますね。




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君たちには、希望と可能性がある。

私も、大人として、自分のできることを、しなくちゃね。

十中の皆さん、先生がた、本当にありがとうございます。

くるみTシャツin野田市

  • 2013.02.23 Saturday
  • 22:57
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 千葉県野田市の就労移行支援事業所「就労サポート・のだ」さんが、被災地の復興支援で、くるみさんのTシャツを売ってくださっています。冬なのに、200枚を販売し、更に追加という状況で、すごい人気です。本当にありがとうございます。売り方の見本のようなレイアウトで、参考になります。すばらしい。福島出身の人や、避難している人も買って下さっているようですが、くるみさんのキャラクターのパワーはすごい。

くるみちゃんポスター

  • 2013.02.22 Friday
  • 22:22


 くるみさんのポスターの試作が届いた。作者のくるみさんに見せたら、とても、うれしそうです。この他に2つの種類があり、このキャラクターは、来年の「きょうされん」の全国大会のマスコットになっています。 神戸で行われる、障がいを持つ仲間の作品展のためにポスターが企画しまいしたが、かわいいので、ファクトリーでの販売を決定しました。すごい迫力ですよ! サイズは、B2版です。(写真はトンボ付きで、まだ完成したものではありません。)フレーム付きがいいかなぁと思うのですが、値段が高くなってしまうので、現在、検討中です。 もうすぐ販売しますので、よろしくお願いします。

yukoブランド

  • 2013.02.22 Friday
  • 06:09
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 yu子さんは、上の写真の布で出来た「チューリップ」の綿を入れるのが仕事で、概ね花に綿を2つ入れるとその日の仕事は終わる。いつも午後から通所で、みんなとお話をして、大笑いして、時々、大泣きして帰る。えんどう豆の象徴的存在の人だ。彼女は、存在自体が仕事のような人だと私は思っている。今回、yu子さんの新製品にあたり、ロゴマークができた。

 くるみちゃんグッズ、はちべいタワシ、yu子ブランドと展開して、えんどう豆の研修生のひとり一人が、個別のブランドや製品があるなんてステキ!

 実は、震災後、風評被害もあり、県内のほとんどの作業所の仕事が減る中、えんどう豆に関しては、震災前の約2.5倍なんです。元々が低かったのはありますが、仕事をする時間が減っているのに、なぜ収益は上がったのか。支援してくれた皆さんのおかげと、情報を出した結果なのだと思います。もっと仕事を減らして、楽しい事を増やそうと思っているのですが、研修生(利用者)は、仕事が好きなんですよね。

 


山元のいちご園

  • 2013.02.20 Wednesday
  • 23:55
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 えんどう豆で、宮城県の山元町にある「いちご園」と「工房地球村」に行ってきました。

山元町には、宮城県の南端、福島県との県境にあり、震災で津波の被害が大きかった地域です。家は5,600軒あるうちの2,200軒が全壊し、亡くなった人630人以上。東北でも有名ないちごの産地でしたが、ほぼ壊滅状態になってしまいました。

「工房地球村」で働いていた橋元さんは、震災後、「山元のいちごを復活させよう」と、農業に転職し、いちご作りを始めました。震災から2年で、よくここまで作り上げたものだと思います。若いスタッフもイキイキとして働いていました。

津波で海水が被った田んぼの中にハウス(工場)があり、前首相の野田さんも見学に来たとか。温度と、虫が入ってこないように、厳重に管理されていて、いちごとトマトが栽培されていました。新鮮ないちごを試食をさせて頂いて、みんな、満足そうでした。

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帰りの車で、キャロルキングの「タペストリー」の you’ve got A friend (君の友だち)が流れたのですが、千恵さんが、泣き出してしまいました。何という感受性。

 この仕事について、疲れ果てて、病院の一歩手前までになった時、この歌を聴いて、励まされ、涙が止まらなくなった時の事を思い出しました。 困った時、僕は君の所にとんで行くよ!というような詩だったと思います。

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音楽の日々

  • 2013.02.19 Tuesday
  • 23:37
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 この頃、えんどう豆では、午後は音楽しています。

 この日は、福岡から遊びに来てくれたKさんが、手回しオルゴールで、いろんな曲を披露してくれました。自分で打ち込める優れものです。すごく柔らかいいい音でした。みずほさんが、知っている曲を歌ってました。

 次の日は、京都からきたボランティアさんのギターと、えんどう豆の職員のオカリナと笛のコラボ。この生演奏をBGMに、仕事をするのでした。ちょっと贅沢な毎日です。それにしても、何でこんなに、芸達者な人が集まるのでしょうか。

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今年も「とっておきの音楽祭」が仙台で開かれますが、みんなで、どんな曲にしようか、話し合いました。昨年は、同じ法人の施設と合同でしたが、今年は、えんどう豆で出演することになりそうです。

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YU子さんは、くるりの「ぺんぎんさん」がお気に入り。


アート化セミナー

  • 2013.02.17 Sunday
  • 23:41
 
たんぽぽの家で行われた「アート化セミナー」に参加するため、奈良に行ってきました。奈良は、大地のパワーを感じる所ですね。セミナーもすごく刺激的で、勉強になりました。全国には、福祉の世界でも、おもしろい人がいるもんです。

 たんぽぽの家は、エイブルアートの活動を通して、障がいを持つ人の芸術活動をずっと支援してきました。アーティストである彼らの表現=作品を、デザインして商品化することで、社会に流通するモノ作りを行ってきています。ずっと表現活動して来た彼らの作品のレヴェルは高く圧倒されました。

セミナーでは、全国の施設の紹介だったり、福祉の現場で作品を生み出す現場の様子や、中に入っているプロのデザインの方たちの話も聞けました。「コトノネ」という雑誌の編集長が、福祉施設で作られた商品を買うか?というアンケートをとり、17%の人が買いたいと答えたそうです。一般の商品(70%)と別に、福祉の商品のニーズがあると教えてくれました。同じ比率でも、17人/100人と見るのではなくて、1700人/10,000人ととらえれば、少ない数ではなく、ニーズはあると思います。

彼らが作った作品がアートであれば、彼らはアーティストです。みんなに認められる事が自信につながっておくことでしょう。自分は、彼らの魅力を引き出し、それを多くの人に伝えていくかという事が、役割なんだなぁと思います。


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奈良東大寺の旗 被災地への思いが込められている。


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工房「まる」のぴーなっつくん、発見!



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くるみちゃんのTシャツも発見しました。





え〜字ですな〜。これは、奈良文化会館での展示。

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