「つながり∞ふくしま」は、県内の作業所が連携して、仕事起こしのプロジェクトを行っています。上のボタンは、須賀川市内にある就労継続支援B型事業所ネットワーク「SBN」が作った「ボタン」。南相馬ファクトリーとコラボできたらいいなぁと、ボタンを製作した
須賀川共労育成園を見学しに行きました。
木工製品が主力製品の福祉施設なので、いろんな大型の工作機械が、ところ狭しと並びます。おじさん(私)、大興奮。すげ〜!
ボタンは、テーブルソーで、木片が切り出され、ルーターでくぼみを削ります。刃先を変え、加工を行いますが、これもまた、重量級の機械で、パワフル。うらやまし〜。
糸鋸で円形を削り出します。(これも大型でパワフル)支援員より、上手なメンバーさん=職人さんがいるそうで、その人と相談しながら加工するそうです。
研磨するサンダー。この他に、洗濯機のモーターを改良して、作った研磨機を見せてくれました。負荷をかけると止まる安全性が高い優れもの。写真がないのが残念。
仕上げは、オイルフィニッシュで、天然の種子などの油でできた安全、安心にこだわったオイルを用いて、仕上げています。ペンキなど表面に皮膜を作る仕上げとは異なり、自然の質感を出すこだわりの仕上げです。全国から送られてきた、ひまわりから採れた油も使われるかもしれません。
小物の木工製品の他に、椅子や机など、大型の家具も製作しています。訪問した時は「彼岸花」の製作中。単価は高くはないそうですが、長い時間取り組める大事な仕事だと言っていました。型取りした木片を、電動のカンナで、削り出して作ります。厚さは、0.5ミリ程度でしょうか。窯で煮立てた染料に浸し着色して、仕上げます。
見学して、南相馬ファクトリーで、利用者の絵や文字を入れて、商品企画し、SBN(須賀川B型作業所ネットワーク)に製作を依頼し、ファクトリーで販売することができるのではないかと思いました。アイディア、商品企画、生産を、ひとつの作業所に制約し、人、物の共有すれば、新しい商品が生まれてくる可能性が高いと思われます。
間もなく、南相馬ファクトリーとSBNのコラボ商品ができることでしょう。震災がなければ、このようなつながりは生まれなかったことで、不思議なものです。県内のほとんどの作業所の売り上げは減少傾向なので、ふくしまのみんなで協力して、いろいろ作って、何とかしたいと思います。