ソーシャルビジネス

  • 2012.11.30 Friday
  • 06:16


 今、福岡から来ているボランティアさんから、南相馬ファクトリーは、「ソーシャルビジネス」だね、と言われました。はっきりと意味がわかってなかったのですが、調べてみました。ソーシャルビジネスとは、社会が抱える様々な課題の解決に取り組もうとする事業です。

 
今回だと、原発事故、障がい者、生活環境、コミュニティ再開発など、解決されなければならないさまざまな社会的課題と、その問題の解決について、これまで政府や行政機関が行ってきた既存の支援のシステムに頼るのではなく、収入を得て持続可能な仕組みを作り取り組んだことがソーシャルビジネスという事になるらしいです。

 ファクトリーは、震災と原発事故のための短期プロジェクトでスタートしましたが、持続可能な仕組みは、まだこれから、話し合わなければなりません。しかし、原発事故がまだまだ終息していない現在、続けていく必要があります。




 写真のバッジは、来年の大河ドラマの「八重の桜」の公式キャラクターのバッジです。地元の婦人会で配られる限定生産。県内の観光業は、風評被害でお客さんが激減しました。来年こそ、本格的な復興の年になってほしいものです。

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    次のステップ

    • 2012.11.28 Wednesday
    • 23:26
     


     国は、原発周辺の市町村を集め、放射性廃棄物の中間貯蔵施設の建設に向けての調査の了解をとりつけた。福島県知事は苦渋の決断と言ったが、最終処分は実際、無理であるので、重い現実を認めることになった。ある町の町長は、処分場を認めたのはないと言っていたが、認めない事実であっても認めないと、前に進めない時が来ている。県民の16万が避難している福島で、それぞれの立場で、どのようなビジョンを描くのか。国民は、原発に対して、どのような方向にカジを切るのか?切らないのか?

     神奈川に避難しているHくんが、「えんどう豆」に立ち寄ってくれた。Hくんの家は放射線量が高い地域で、住む事ができない地域だ。Hくんは元気に、作業所に通っているそうだ。陶芸家のお父さんは、陶芸ができず、絵を描いて展覧会に出品し、高い評価を得て、この度、グループ展を開くことになった。前に進んでいる話を聞いて、うれしかった。どんな環境にあっても、何とかしようとしている姿は、生きているという実感を伴う。私は、アーティストになる勇気はなかったが、彼は、その道をひとりで切り開いてきた人である。避難しているHさんに、勇気をもらったのは私の方だ。










     写真は、小高のお菓子屋さん。Hくんの家も、かっての警戒区域に南相馬市小高区にあった。思いは同じかなぁと思います。きっとHさんが復活して、陶芸ができる日が来る事を、信じています。

    リフレッシュ旅行

    • 2012.11.27 Tuesday
    • 23:59
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     リフレッシュ旅行に行ってきました。福島に住んでいると、何かとストレスがかかるので、県外の放射線量が少ない所に行くことを、勧められているようです。我が家でも、原発事故の後、家族で旅行することが、ほとんどなくて、一泊で東京方面に行ってきました。

     長女の卒業旅行をかねて、彼女の好きなサザエさんのいる「長谷川町子美術館」に行きました。リアルサザエさんもお出迎え、小さな美術館でしたが、長谷川町子さんの世界は、レトロで生活感と暖かみがあり、すごく元気をもらいました。初期の絵の方が私は好きです。

     パソコンで何でも処理する時代になって、手書きのやさしさだったり、個性が失われて魅力がなくなってしまったように思うのですが、「アナログ人間だからなぁ」と言うと、「アナクロ人間なんじゃないの?」と、嫁さんに言われてしまいました。まんざら、間違ってはいないようです。




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     ゲーム機を持って、写真を撮りまくる二女、「けつ、かゆい!」とマイペースな三女、楽しかったようですが、親父はヘトヘトです。スカイツリー、水族館、動物園と、人の多い所のはしご。苦手で〜す。

    長崎県歯科医師会

    • 2012.11.24 Saturday
    • 05:40
     nagasaki.jpg

     長崎は暑〜い。長崎県歯科医師会さんは、相馬に支援に来て下さってました。バッジも大量に注文を頂いて、販売の様子を送って頂きました。いい感じですね〜。お酒を飲みにいった所で、ファクトリー通信と、かえる新聞が置いてあって、びっくりしたとか。うれしいですね。

     先日、バッジの統計をとりましたが、53都道府県、すべての所にバッジは届けられており、作ったバッジの数は、30万個を超えました。本当に、本当に、ありがとうございます。これも、ふくしまを応援してくれる気持ちの現れなのだと思います。売り上げは、作業所の皆さんの工賃(給料)になってます。

     基本は、障がいを持つ人の支援なので、継続的に活動して行きたいと思います。福島の問題は、私たちが共有すべき問題であると思います。これからも、福島、南相馬と共に....。

    細野 悟さん

    • 2012.11.23 Friday
    • 23:23




     プロボクサーの細野 悟にバッジで支援を受けました。彼は、福島県いわき市出身で、前日本フェザー級王者。ハードパンチが売りでKO率が高いそうです。今回、世界選手権に挑むというので、連絡をいただきました。同じ福島県の人間として、がんばってほしいっす!
    というか、「いっしょにがんばっぺ!」っていう感じかな。Gジャン、泣かせます。

    2012050315260000.jpg

    手織りのマフラー

    • 2012.11.22 Thursday
    • 23:17
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     えんどう豆にボランティアに来て下さった方から、マフラーを作ってくれないかと注文があって、くるみさんに織ってもらった。1週間ほどかかりましたが、今日、織りあがり、くるみさんが試着。彼女には地味な色あいだけど、いいんでないかい。かわいいイラストで有名になったくるみさんですが、はた織りもきれいに仕上げます。彼女は、ほとんど喋りませんが、すごく才能がある方です。


     お客さんが来て、小高区を案内してきました。まだ、震災後の影響が色濃くて、津波の爪痕と住民のいない町並みに、言葉がありません。宮城、岩手ではほとんどの町で、復興に向けて動き出しているのに、ここでは時間が止まっているようです。視覚的に、暴力を受けた時のような感じがして、見る事がつらい。ライフラインがまだ完全ではありませんが、大きな工場が、再開していました。震災から20ヶ月、見続けるのはつらいので、早く次のステップに行かなくては、と思います。動ける人、仕事がある人は幸せなのだと思いますが、やることがない人はつらいだろうと思います。

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     警戒区域の手前まで行ってきました。結構、中に入ってい車が多い。原発関係の人か、住民でしょうか。

    野生の王国?

    • 2012.11.21 Wednesday
    • 22:37
     

     今日は、いろんな動物に会った。朝、高速道路の山の法面(のりめん)から、サルの親子が、こちらを見ていた。午後、郡山からファクトリーの打ち合わせの帰り、飯館村で太ったイノシシを轢きそうなる。さらに、相馬市ではタヌキを発見。放射線量の高い動物を穫らないようになって、狩猟を目的とするハンターは激減した。田舎であることは間違いないけれど、20年前は、これほど野生動物の話は聞かなかったと思う。

     新聞でイノシシの線量の記事を見つけたのですが、イノシシもかわいそうです。でも天敵の人間(ハンター)が減ったから、イノシシにとっては、良かったのでしょうか?私としては、毎年、お裾分けしてもらっていたイノシシの肉が、これからずっと食べることもできないのは残念す。ただ畑を荒らす害獣としてではなく、命ある動物として考える事も大事だと思うのです。

    はあとふる ふくしま

    • 2012.11.19 Monday
    • 22:15

      福島県民の6万人が、避難生活をしていることは、選挙の争点にはならないのだろうか?
    これだけの人が犠牲になっているのに、他人事で政治が進むなんて、そんな思いやりのない国で、国民は幸せに生きることはできないと思う。弱い立場の人を見捨てるのが当たり前となるなら、みんなが幸せな社会は築けない。(というか、元々、考えてないのかなぁ。)

     南相馬ファクトリーの取り組みに、ほんとに精力的に協力して下さっているのが、各地の社会福祉協議会さんです。ほとんどの県と市町村にあります。公の立場で市よりも、直接的に福祉に関わる機関です。南相馬の社協の窓口で、見つけた県社協の会報を紹介します。

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    ベクトル

    • 2012.11.18 Sunday
    • 23:59


     昨日、久しぶりに、「ダッシュ村」を見ました。TOKIOが出演する「ダッシュ村」は、えんどう豆から20キロくらいの浪江町にあって、原発事故で、村民ごと避難して、福島市で「男米」を作っていました。村民の収穫の時の喜び、ほんとに素敵でした。

     えんどう豆のコンセプトも、ダッシュ村のベクトルと同じような方向で、経済性と効率性は度外視して、自然の中での手仕事を大事にしてきました。綿から糸をとり、紡いで、織る。藍やマリーゴールドの種をまいて染める。野菜を作り栽培し販売する。その中に喜びを見いだそうとしていました。現代社会へのアンチテーゼのような活動。今、バッジとはた織りが中心となっていますが、何かもの足りないような気がします。

     震災後の当初の仕事起こしとして、南相馬ファクトリーのバッジ事業、ずっとがんばってきました。そして成果はあったと思いますが、今後のファクトリーやえんどう豆は、どうするのか、考える時期に入ってきたように思います。

    福だるま

    • 2012.11.16 Friday
    • 06:20
    daruma3.jpg

     
     新しいバッジのシリーズ、だるまのデザインが人気です。職員がマグネットの詰め合わせを提案してくれました。これから選挙、正月とニーズがあるかもしれませんね。どんなもんでしょう? 76mm、44mm、25mmです。

     福島のニュースで、試験的に作付けされた南相馬のお米ですが、基準の100ベクレル/kgを超えず、来年がお米を作れることになりそうです。50ベクレルを超える検体もあったそうで、少し微妙ではありますが、一安心。買いたくないなぁと地元の声もあり、一度、失った信頼を取り戻すことは容易ではありません。

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