そうまかえる新聞

  • 2012.10.31 Wednesday
  • 23:23
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 先日、BSの番組で、矢井田瞳さんが出演された番組で、えんどう豆が映っていたよ。と報告を受けました。MY LIFE IS MY MESSAGEと言うプロジェクトで、バッジを作って頂いたり、イベントを開いたり、継続的にお世話になっています。えんどう豆の千恵さんは、ヤイコさんのツアーグッズのタオルがお気に入りです。

 MY LIFE IS MY MESSAGEのプロジェクトは、山口洋さんを中心にして主に音楽関係の方が、相馬や南相馬を応援して下さっています。「そうまかえる新聞」はその流れで、地元の有志と東京の支援チームが作っています。個人的に、私も記事を書かせて頂きましたが、地元から情報を発信しなければならないという思いで、全国的に配られるようになりました。このプロジェクトは、自分が自分に問いかけ、何ができるかを、立場をとって動くのが基本で、結果、その人の生き方を問うことになるのです。
プロジェクトに賛同してくれた方が、全国にいて、バッジを売って下さっています。その方たちは、客ではなく主体となり、その人自身を励まし、それが連鎖していることをうれしく思うのです。


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    福島の新聞

    • 2012.10.31 Wednesday
    • 22:37



     福島の新聞は、毎日、原発事故のニュースが報道されている。全国紙では報道されなくなってきていているのは明らかだ。今日は、震災関連死の報道があり、全国ではニュースにならないが、福島ではトップニュースだ。南相馬の死者数が圧倒的に多いことに驚かされる。 

     ちなみに、震災(津波)での死者と行方不明者数の計は、
    岩手/5,876人、宮城/10,921人、福島/1,817人である。
     震災関連死の数は、
    岩手/ 812人、宮城/323人、   福島/1,121人である。

     原発事故がどれほど、住民に影響を与えているか示している。残念ながら、これからも関連死の人は増えるだろう。鬱的な傾向がある人の話をたくさん聞いている。放射性物質の被害と言えるのは明らかだ。物質での支援の時期ではなく、心の支援が必要な時期に入っている。



     



     家に帰ると娘の絵に癒されました。ダウン症をもつ中学3年の娘は、絵ばかり書いている。幼稚な感じはするけど、本人の努力は、すさまじいものがあって、一生懸命に、今を生きている。幸せとは何かを考えさせられる存在です。和むんだよね〜。


    阿智村の米

    • 2012.10.30 Tuesday
    • 22:58
      失ってから気付く大事なモノ。長野県の阿智村から送られてきた日本の風景。南相馬でも、当たり前にあった風景が、これほどまでに美しくとは....。この風景が、この幸せが、永遠に繰り返されると信じていたあの日。農家であれば、大地との関係なしに、幸せを語れない。人間は自然に生かされているだけなのに、どうして自然の理に従おうとしないのだろう。

     今日、阿智村で採れた米を、福島に届けてくれると電話があった。できれば、ファクトリーのみんなで食したいと答えた。警戒区域が解除された小高区を見てほしいと伝えた。あなた方が、信じていることが、間違いではないととわかるはず。

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    つながり∞ともだち

    • 2012.10.29 Monday
    • 23:01
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     (PHOTO BY 塩入正夫)

    カメラマンのSさんが、えんどう豆に訪ねて来てくれた。上の画像は、南相馬市の小高区で先日、撮影された一枚。きれいなのか、不気味なのか、セイタカワダチソウが生い茂っている。アメリカから持ち込まれた植物であり、何か象徴的な気がする。草木染めでは、若葉の時期に草で染めて、淡いミドリの色が出していたっけ。みなさんには、どう映るのだろう?

     さて、彼が、南相馬に来たのは3度目。震災後、ネットで、私の安否確認をしてくれて、大学時代以来だから20年ぶりの再会であった。彼が撮影した写真は、えんどう豆の研修生の姿を、魅力的な人間に捉えてくれていた。それが、ファクトリー通信やブログに載り、マスコミ関係の人の目に止まり、テレビや新聞の報道につながった。

     ファクトリー通信のデザインをしてくれている Iさん もまた、偶然の出会いから協力してもらっている。考えてみると、震災がなければ、こんな繋がりはないはずで、「ファクトリー通信」は誰かに作らされている感じと言っていい。出会いは、偶然なのか、必然なのか、すごくおもしろい。震災後、つらい事もあったけれど、人とのつながりは、宝物のようなものですね。

    NYから

    • 2012.10.28 Sunday
    • 23:59
     ニューヨークでのバッジの販売の様子を送って頂きました。蚤の市、バザーは、各国にあるようですね。えんどう豆のキーホルダーも売って頂きました。福島への思い伝えてくれてもらえている事がうれしいです。今回の送料は3000円ほどだったと思います。送料はお客さん持ちで販売してくれて、ほんとにありがたいです。



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     大震災と原発事故から、1年8ヶ月が過ぎ、海外で、どのように報道され、考えられているのか、気になります。被災地に住む私たちでさえ、時の経過で、思いや感情に変化があります。私たちは、ここに住んでいるので、分かりにくいですが、日本でも考え方が変化してきているように思います。

     休みの日、心も体を休めなくてはならないのに、どこか力が入っている事に愕然とすることがあります。安心して、休めていないように思うのです。今日、ニュースで、被災した犬がストレスがわかる物質が、5倍から10倍高い数値であったと報道されました。きっと人間も同じような状態に違いありません。ずっとがんばってきた人ほど、疲れが出ているような気がします。私以外の人もそうであると思うので、他の人とも声かけしながら、無理しないように、付き合っていこうと思います。

    あんたがやらねでだれがやる

    • 2012.10.24 Wednesday
    • 23:53
     

     郡山の会議に行くと、福祉の現場の職員募集のポスターが貼ってました。すごく、ステキなポスターです。パワーと愛情があふれていますね。モデルは、同じ法人の施設(ぴーなっつ)の利用者と職員です。

     震災後、子どもとお母さんが避難して、介護や医療現場の働き盛りの女性職員が減っているのです。それに対して、障がい者施設の利用者は増加しているのです。南相馬の福祉事業書は、JDF被災地障害者支援センターを通じて、全国の施設から職員の派遣を受けてきました。えんどう豆も昨年の夏から1年以上、応援を頂いています。でも、構造的に問題を解決するため、就職説明会を開き、他の分野からも募集をおこなうことになりました。

     えんどう豆でも、最近、職員が退職されたので、現在、募集中です。ただしパートで、週3日程度ですが、もし、よろしければご連絡ください。ファクトリーの「あさがお」でも募集していると思います。ステキな職場ですよ。DVDが製作されましたが、えんどう豆も、いっぱい映っていました。

    福島の未来を描く

    • 2012.10.23 Tuesday
    • 23:59
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    「つながり∞ふくしま」というコンセプトで、県内の福祉作業所の連携して、いくつかのプロジェクトが動き出した。食に関するもの、アートに関するもの、除染に関するものだったりする。南相馬ファクトリーのバッジは、ひまわりの「UF787プロジェクト」のシンボルグッズとしての位置づけだ。自分の作業所だけでなく、地域や県内の作業所の連携で、新商品や仕事を作っていこうという取り組み。

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     「SBN」は、須賀川B型ネットワークの略で、9つの就労系の作業所が連携して、製品を作ろうとしている。この日は、素敵な9つの木のボタンの試作を持ってきてくれた。それぞれのボタンが9つの作業所を意味して、形に象徴されている。ボタンを使って、バックにするなどして製品が出来てくると思われる。

     原発事故で、県内の福祉作業所の売り上げが落ち込んでいる。そして、県民は精神的な被害を受けていると言っていい。自分たちだけではどうしようもない状況で、一つの作業所や法人の枠を超えて、それぞれの人、資金、モノの資産を活用して、現状をブレイクスルーする試みが行われる。外部の企業やNPOが支援する体制になっている。プロジェクトのリーダーは、「福島の未来予想図を描く」と言っていた。その言葉に希望を感じた。「ふくしま」って、いいなぁ。

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     郡山での会議でしたが、相馬までの帰路を、スマホのナビに任せて運転。真っ暗な細い山道で、人の気配のしない放射線の高い地域を走るのは、少し怖い。いつも走っている2車線の国道の方が安心。結構、ナビで警戒区域につっこんで行く人が多い。

    避難計画

    • 2012.10.22 Monday
    • 22:46
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     震災後、毎月、11日に避難訓練をしている。福島第一原発から35キロにある「えんどう豆」。火災ではなく、原発事故の想定の方が確率は高いのかもしれない。国は30キロを避難すべき区域としているが、実際の所、原発から100キロ以内は、原発事故で避難をする想定をしていた方がいいのかもしれない。

     事故が発生した時、利用者を避難させようとしたが、障がいのある人を家族と離ればなれにすると、引き渡しが大変になる。また職員の動きがとれなくなる。えんどう豆では、すみやかに保護者、家族に引き渡すことを考えるべきという結論になった。あの時、固定電話はつながらず、Cメール、Eメールが確実だった。今月の避難訓練では、保護者の携帯電話の番号を聞いて、一時避難所の高台に着いた時点で、Cメールで送信テストを行った。メールの文面も考えておいた方がいい。連絡がとれない場合、30分以内に送迎して保護者に引き渡す。(画像は、震災直後の計画で、見直しをしています。)

     思い出したくもないが、あの時、医師も看護士も支援員もいなくなった。現場を支えるため、残った人もいた。特に入所施設の対応は大変だった。施設ごと入所者を避難しなくてはならない。原発から35キロのえんどう豆でも、仙台の施設長さんに話をして、万が一の時の事を考えていた。その時、障がいを持つ人が特別な待遇はなく、平等に?みんなパニックになった。

     避難の時、自分の事を言えない人は、自分の事をわかってもらう必要がありました。それで、こんなバッジを作ってみました。76ミリ特大ネームバッジです。でも、個人情報満載なので、使えないかなぁ。役割と名前のバッジもいいかも。備えあれば憂いなし。

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    がんばれ、自分!

    • 2012.10.20 Saturday
    • 23:41
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     土日も忙しくなっていまい、休みがとれず、部屋に座り込んでしまった私。そしたらTさん(写真)が、泣いてしまいました。「ごめんね。Tさん、大丈夫だよ〜。」とカラ元気。なんて優しいんでしょうね。えんどう豆の人って。


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     さて、娘の就学相談の面接で仙台へ行ってきました。いつも、高速道路で移動しているのですが、料金所(仙台東)が、無人化されていました。障害者の手帳(療育手帳)を持っていると半額になります。機械には、手帳所持の人は、レバーを下げろと書いてあります。「はい、なんですか?」とスピーカーから係員の声。「カメラに手帳を見せて」???「そっちのカメラではありません!」「真ん中のカメラです!さっき、いったでしょう!」な「有効期限が書いてあるページを見せてください!」???「カメラからもっと離してください」「そのページではありません!」

    だめだぁ。切れた。「このシステム、おかしい!出て来て話せ!」と機械に叫ぶと、レバーが上がった。後ろには30台ほど車が詰まっていた。クラクションは、鳴らされるし、最悪。おまけに空しい〜。

    皆さん、これは、障害者向けのサービスなんですよ。私には信じられません。デザインは、利便で簡易で、わかりやすい、そして美しいものを追求するものでしょう。このシステムは何?今の日本の象徴?それとも、私が時代遅れの、おっさんなのでしょうか?

    帰りも高速道路を使いました。料金所(山元)の係の人に手帳を渡すと、「ありがとうございます。お気をつけて!」と答えてくれました。 

    (私も、疲れていたんでしょうね。翌日、ダウンして、寝込んでしまいました。)

    ファクトリー例会

    • 2012.10.19 Friday
    • 23:59


     月に1回、開かれている南相馬ファクトリーの会議。メンバーである福祉施設の状況を聞きました。概ね工賃も仕事も、震災前に戻りつつ状況のようです。ファクトリーは、震災後の一時的な仕事の不足を解消するために設立されたので、震災から1年半が過ぎ、初期の目的を達成したとほっとしています。工賃だと震災前の1万から3万円/月に戻っていました。

     ただ、仕事に波があって、忙しい時とする仕事がない時がある事、バッジがないと仕事が不足する状況であるそうで、仕事の量の確保は必要なようです。今まで、被災地であることで、一時な支援があり、ここまできましたが、継続的な支援があるとも限りません。バッジの仕事を中心に、ファクトリーの事業を、続けていこうと話し合いました。

     先日、原発事故の風評被害で、県内の福祉の作業所の工賃が落ち込む中、相馬地方の福祉作業所が順調であるという話を聞きました。それにしても、工賃は月に1万から3万円なのです。自立した生活をするには、あまりに少ない金額ですが、今は震災前に戻ってきたことを、素直に喜びたいと思います。

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