怒りの梅干し

  • 2012.07.31 Tuesday
  • 22:22


 暑い日が続きますね。皆さん、自分の体を大事にして下さいね。えんどう豆に通ってきている人もバテている人出て、いろんな病気を引き起こさないか心配です。

 夏の暑い時、梅干しを食べるとちょっと元気になったりするのですが、我が家では、梅干しは自家製です。きれいなピンクの梅干しは、死んだ大祖母の自慢でした。味噌も自家製、野菜も米も自家製で、基本、自給自足なんですよ。風呂薪風呂。水も山から湧き出た水を引いた集落の簡易水道です。昔は、養蚕と原木の椎茸を栽培していたのですが、あの日以来、自慢の田舎の生活ではなくなってしまった。バカヤロウ!です。(言葉が悪くてすいません)補償はないし、欲しいとも思ってませんが、まったく理不尽です。暴力的でもありますね。
 
 梅干しの技を引き継いだ、ばあちゃんは梅の放射線量を計りに行き、今年は梅干しを作りました。これから、ちゃんと計って、OKなのは食べようと思います。タコも不安でしたが、出荷している人は、計測して出しているようで、そのスタンスがいいのかと思います。そうしないと、不安だけでは、この地域が成り立たなくなってしまう。あ〜、うまい魚、食いたいなぁ!

山口洋さん 来豆

  • 2012.07.30 Monday
  • 23:23


 「HEAT WAVE」のギタリストの山口洋さんがえんどう豆を訪ねてくれた。彼は「 MY LIFE IS MY MESSAGE」というプロジェクトで、えんどう豆を応援してくれている。水であるとか、楽器であるとかね。でもプロジェクトの支援の本質は、物だけでの支援ではない。

 このプロジェクトの名前は、ガンジーの言葉で、「あなたの人生はあなたのメッセージである」という意味で、震災と原発事故の後、あなはは何をするのよ?と問いかけている。えんどう豆も私も、支援を受ける立場だけでなく、プロジェクトに参加するという立場をとることで、動いてきた。目標ができて、プレゼンをして、動くことで元気が出てきた。

 えんどう豆のみんなは彼のことを友達と思っているし、彼もえんどう豆の事をずっと心にとめていてくれていた。彼につながる人が、支援してくれて、人から人へ放射状にネットワーク的に広がり、それぞれが自分のできることをする事で、今まで考えられない変化が現れた。確かに被災したからこそ、注目されるのだろうけれど、顔が見えるようなつながりが広がりをもって形成されていく。有志によるプロジェクトが育っていく過程で、人の中に希望が見えたような気がする。



帰り馬

  • 2012.07.29 Sunday
  • 23:59
 宇多郷(相馬)から出陣した騎馬が、中の郷(南相馬)雲雀が原の野馬追いから、中村城に帰ってきた。帰還を迎える人から、「ごくろうさま」の声があがった。家の隣から出陣した親子もしんがりを務めていた。35度を超える中、ほんとうにご苦労様でした。
















初陣

  • 2012.07.28 Saturday
  • 10:43
 いよいよ、相馬野馬追が始まった。昨年、出陣できなかったお隣の家でも、今年は、小学校3年の息子さんの初陣となった。地元の人が来て、出陣も見送った。息子さんにも役割があって「お迎えに参りました!」と馬上より、父親に口上を述べた。すばらしい!守るベキ文化があることを誇りに思う。家族や人との愛情が見え隠れするのがいい。





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南相馬ファクトリー通信2号、3号

  • 2012.07.27 Friday
  • 23:53


 南相馬ファクトリー通信の2号、3号が出来ました。出版するまで時間がかかりましたが、ようやく完成しました。来週から、バッジを購入して下さった方に発送します。ブログの内容中心にまとめていますが、なかまの声、スタッフのインタビューも盛り込みました。箱で買った方、ネットで買ってくださった方などリストがある方への配布になりますので、個別に買った方、また別団体を経由して買われた方、どうしても欲しいという方は、ご連絡ください。

FAX 0233-23-4177 

 タイトルの文字は、えんどう豆の「ありまみづほ」さん、イラストは、「たきざわくるみ」さんが描いています。どちらも個性があり、ステキです。デザインについては、スーパーキクチで、バッジをいっしょに売って下さった「石合由美」さん、インタビューの写真は、カメラマンの「塩入正夫」さんにご協力いただきました。ボランティアでの参加です。また注文して下さった方のメッセージも載せております。みなさん、ありがとうございます。 

 バッジを通じて、いろんな人がつながり、形になっていきます。人から人へと思いが連鎖していく様子をこの一年、見てきました。大変な状況ではあったけれど、まだまだこの世界には希望はあるのだとと思いました。バッジが売れるかどうかより、人とのつながりがこれほどまでに出来た事に感謝し、ファクトリー通信を届けます。

 

いやだと言えること

  • 2012.07.26 Thursday
  • 22:38


 えんどう豆の研修生のお母さんから、「えんどう豆に通うようになって、いやだって意志表示できるようになった。ほんとに良かったです。」と言われた。やだ!って言えなかったんだね。障がいがある人が、いかに弱い立場であることか。来た当時は、言葉もない人だと思ったけれど、昨年から自発的に友達の名前が言えるようになってきた。

 昔、施設で、集団が大きくて管理され、「はい」と返事しなくてはいけなかったらしくて、仕事もやらないといけなくて、でも彼は自由に生きたかった。体重は減って、そこに通うことは難しくなっていった。そして引っ越しして、南相馬に来たのだった。

 無理に仕事をせずに、楽しくできるといいねと話した。言葉で表現は少なく、多くを望むと体から拒否反応が出てしまう。私は彼に合った仕事を与えられないことを申し訳なく思っていたが、彼は彼なりに成長していた。家庭から一歩出て、なかまが集って、働く場所があるって大事だなぁと痛感させられた。彼にとって、えんどう豆は居場所であったのだ。彼が見せる笑顔を大切にしたい。きっととそれは、心のバロメーターだと思うから。


今日は、みんなで、バーベキューして、スイカ割りして、音楽会をして、内容満載の一日でした。

野馬追バッジ2

  • 2012.07.25 Wednesday
  • 22:11

 
 相馬野馬追が7月29日から30日の3日間、開かれるのでバッジを製作した。馬を描かせたらこの人!の朝倉悠三先生にも描いてもらった。相美展の会長さんでもある。今回は、かわいい漫画長のイラストを描いてもらった。朝倉先生は、元高校の美術教師で、えんどう豆のTさんの親戚でもあり、ファクトリーのデザインを担当しているMさんの、美術部の先生でもあった。

  上は先生のアトリエにお邪魔してお願いしてるの図。

 バッジは、ファクトリーのデザインを担当しているMさんにもデザインしてもらっている。ちなみに彼女は同級生の娘さんで、津波でお母さんを亡くされている。私も何度かお会いしていていたが、信望の厚い優しい人だった。彼女が相馬野馬追のバッジをデザインしたと言うので、おばぁちゃんはとても喜んで、仏壇にバッジをお供えしたそうだ。きっと天国のお母さんも喜んでくれたろうな。小さなバッジだけど、思いがいっぱい詰まってる。



レスパイト

  • 2012.07.24 Tuesday
  • 23:19
 

 原発事故が起きて、放射線への健康被害のストレスから解放されないので、一時的にでも子供たちを県外で、安心して遊んでもらおうというプロジェクトが広がっている。小学生の娘は、北海道に三泊四日の日程でお出かけ。日赤のプロジェクトで、バス5台で、相馬から仙台空港に向かう。はじめての飛行機、大喜びであった。

 福祉業界では、レスパイトと言って、在宅でケアしている家族を癒やすため、一時的にケアを代替し、リフレッシュを図ってもらう家族支援サービスがあるのだが、子供だけでなく、福島県民がリフレッシュする時間が必要な気がする。自分で意識して休みを取らないと、疲弊してしまう。宮城も被災しているが、福島は何か重いものを背負ってしまっているような気がしてならない。ぴーなっつ、ビーンズでは、職員のメンタルケアを実施し、リフレッシュ休暇を設けた。

種への影響

  • 2012.07.23 Monday
  • 22:36


 今でも警戒区域にある浪江町にあった「コーヒータイム」のHさんがバッジを買いにきてくれた。又聞きなのですが、内部被爆の話をしてくれたので紹介します。

 南相馬でホールボディカウンターで内部被爆の検査をしているドクターの話によると、人間の細胞が60億個あって、放射線は食べ物を通して体内に取り込まれるが、赤ちゃんを含めて子供の方がより排出され、大人の方が排出されにくい。これはお母さんが子供の食物を管理しているからかも。大人は地元の食べ物をたべているから高いのかも。

 細胞が分裂中の生命は細胞数が少ないから、放射線の影響を受ける可能性が高くなる。小さいお腹の赤ちゃんほど危険な状態だが、生まれてきた赤ちゃんは大人と細胞数は変わりないので、影響を受けにくい。と話していました。XXXする時は、ここでは危険なんですね。これではお母さんはいなくなってしまいますな。南相馬では就学前の子供は1/4になってしまいました。まったく厳しい状況です。南相馬の未来はどうなるのか。

 私の娘はダウン症で、遺伝子レベルの変異なので、この事は気になってしまいます。おそらく障がいを持つ子が生まれた時、因果関係を証明することは困難で、親は自分を責めるかもしれない。今の政府が、そこまで考えているとは思えず、因果関係がないことを証明するのが国の仕事となるでしょう。補償(金)で云々とか言う前に、大切なのは命であるのは明らかです。

 PHOYO BY 塩入正夫


日曜日

  • 2012.07.22 Sunday
  • 23:17


 

 新潟のカレイドスコープさんから、ひまわりが咲いたよと報告をいただきました。ありがとうございます。皆さんのひまわりを見ると、えんどう豆のひまわりは、栄養不足かもと思ってしまいます。(汗)畑に後に蒔いた人が80センチ以上になってるよと報告もあり、ちょっと反省。もっと愛情をかけないと。

 下は山形県酒田市のひまわりです。ITOさん、ありがとう!




 週末、震災そして原発事故で振り回された1年を振り返って、まとめておこうと思い、パソコンと、にらめっとしていました。いろんな事があったけど、国って、国民を守らない動きをするんだなぁと思ったし、全国の人が被災地を支えようと動いてくれたり、いろんな事がありました。まとめる作業は結構、大変ですが「ファクトリー通信」のフリーペーパー版で報告します。





 「きょうされん」という障がい者団体の全国大会に、出席することになりました。場所は、福井で、ちなみに来年は福島です。原発のある所ですね。震災直後から、南相馬の支援に来て下さった方の多くが、「きょうされん」の方たちでした。

 震災と原発事故で、弱い立場である障がい者だったり、老人が見捨てらた状況になり、それを救ったのは、全国の障がい者を支えてきた人たちでした。当初、国や県や市は、震災の対応に追われ、対応がかなり遅れたと思います。危機管理の準備も大事ですが、自分たちで何とかするというハートが大事なんだなぁと思います。

※写真は、きょうされん 滋賀大会の画像。報告書より


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