正反合

  • 2012.06.29 Friday
  • 23:10
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 今週、えんどう豆に入ってくれたボランティアさんは名古屋から来てくれました。小規模作業所のような雰囲気で、のんびりした自然の中での、えんんどう豆の支援は、楽しかったようです。えんどう豆が、一般的な福祉のスタイルではないようで、福祉っぽくない所がいい所なんて言われると正直、びびります。管理されるのが苦手な自分ですが、そんな事も影響しているのでしょうか。案外、自分では見えないものです。問題はいっぱいありますが、自分なりに来てくれる人の事を思って、表現を大事に、いっしょに仕事をしたいものです。

 一時、道路の脇に黒い藻のようなものが、すごく高い放射線を出して、恐怖の物質として、テレビなどでセンセーショナルに報道されました。今ではあまり話題にされませんが、その藻を調べた人がいました。その藻は「イシクラゲ」。除染に使えるのではないかと研究していると、小さく新聞(福島民報 6月26日)に載っていましたので紹介します。恐怖の物資が、実はコスモクリーナー(放射線除去装置)の材料になるかもしれないのです。健康にいいとされたビワ、お茶、ブルーベリーなどが放射線を吸収しやすいらしく、逆に言えば、体内の汚染物質を取り除いてくれるという事が言えるのかもしれません。

 

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送電線

  • 2012.06.27 Wednesday
  • 23:59
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 南相馬から、いわき市に向かう。途中、立派な送電線があった。送電線は、福島第一、第二原子力発電所から、東京電力が関東圏の消費者に、電気を運ぶために使われていた。この線の先に、事故を起こした原子力発電所があり、この線の先に都会がある。国民のためと思ったのか、お金が欲しかったのか、なぜ東京電力の原発が、福島にあったのかという子どもの質問に、私は答えられない。

 「わーめーぎり」といういう方言が、福島?相馬にある。自分勝手、自己中心主義、、自分だけよければいいとする考え方だ。いつも、そういう人は何人かはいると思っていたけれど、それが日本のスタンダードになってしまったのかと思うことが度々ある。子どもが、おかしいと思うことは、国でも政治家でもしないで欲しいものだ。



 数日前に「福島民報」6月24日に載ったメッセージ、前を向いて動いている人がいて、勇気づけられたので紹介しておきます。(下記参照)ネガティブな状況は間違いないが、ネガティブな言葉を吐けば、自分自身が傷つく。「私は私の言葉である。」と言っていた人がいたことを思い出した。


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原発は必要?

  • 2012.06.27 Wednesday
  • 23:24


 相馬港での試験的に、たこ、つぶがいなどが水揚げされた。相馬市のスーパーに流通し、販売はまずまずだった。いわきでも、かつおが水揚げされた。漁師の気持ちを考えると、やむを得ない状況ではあるが、住民に不安があるのも事実だ。そんな中、電力会社の株主総会で、次々に、脱原発の議案は否決されていった。ふくしまは、過去のものになってしまうのだろうか。消費税では、国会が分裂し総選挙になるが、脱原発の国民を意志を問いもしないのは、いかがなものか。選挙の時、争点であってほしい。

Photo by ザルツ

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放射線低減2.jpg放射線低減3.jpg放射線低減4.jpg放射線低減5.jpg放射線低減6.jpg放射線低減7.jpg放射線低減8.jpg
福島県発行の放射線の低減化マニュアル


唐船ドーイ

  • 2012.06.25 Monday
  • 23:00
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 沖縄から来たMIYAさん、ボランティアの最後の日に、沖縄の踊りのカチャーシーを披露してくれた。曲は、唐船ドーイというお祝い時に歌う曲。四つ竹(カスタネットのような楽器)を習って、皆さん、ご機嫌!私も沖縄の音楽が大好きになってしまって、沖縄に行ってみたくなった。沖縄も戦争で、家からほら穴に避難したこともあったらしいが、三線と四つ竹は持ってたと話してくれた。沖縄の人は、この音楽が流れると、道でも踊るよなんて言われて、音楽と踊りが生活に溶け込んでいて、うらやましいなぁ。何かとストレスのかかる日常を、一瞬、忘れられたような気がしました。ありがとう。MIYAちゃん。来年、福島のきょうれれんの大会で会えるといいね。

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希望の復活

  • 2012.06.23 Saturday
  • 23:08


 相馬には、馬を飼っている人が多い。今時、日常、生活空間に馬を見ることはないと思うのだけれど、それは「相馬野馬追い」があるからだ。毎年、7月に開催される行事は、平将門の由来の軍事演習として、1000年以上の歴史がある。500騎ほどの甲冑を身にまとい騎馬が出陣する。相馬の男はその日、侍になり、ずっと歴史を守ってきた。馬はそうした理由で、家で飼われていて、我家の隣の家にも馬がいて、今年も出陣する。

 相馬藩は、宇多郷(相馬市)、北郷(南相馬市鹿島区)、中の野郷(南相馬市原町区)、小高郷(南相馬市小高区)、標葉郷(双葉郡)に分かれ、それぞれが出陣する。武者にお使い番など役割があったり、神司、法螺など、それぞれが役割があり、行列をしながら、南相馬市の雲雀ヶ原に集結し、甲冑競馬や神旗争奪戦などの軍事演習?を行う。それぞれの郷のプライドを持って、そして相馬藩の武者として戦うのである。

 今まで、自分が「相馬」で暮らしてきたことが、それほど大事なこととは思っていなかったけれど、今は、自分が相馬の人であると意識するようになった。自分が何者であるかということ、そこに「相馬」というアイデンティティは欠かせない。相馬に暮らすということは、そういうことだ。福島のおかれた現状を考えると、心に怒りや哀しみが現れるが、日常の生活の中に、感謝や喜びを見いだしていけば、幸せは見えてくる。希望は与えられるのではなく、自分たちで見いだすものだ。その言葉が心の響いている。

photo by 塩入正夫

ひまわりの引越し

  • 2012.06.21 Thursday
  • 23:30

 

 ひまわりの苗に移植をしました。玄関先の花壇に、穴を掘り、腐葉土を敷いてから、苗を植えました。梅雨の時期なので、うまく育ってくれることでしょう。久しぶりの土いじりで、お外仕事が好きな方は、喜んでおりました。

 えんどう豆が終わって、夕方に、東京の学校の先生がみえました。先日、ひまわりの種を送った学校の先生でした。南相馬のボランティアに来てくださったついでに、お土産を持って、えんどう豆に立ち寄ってくれたのでした。子どもたちに、ひまわりの種を植えてもらって、うれしいなぁ。ほんとに、ありがとうございます。花が咲いたら、ご報告くださいね。





 さて、自宅のパソコンのハードディスクが壊れてしまいました。人に作ったものは、必ず壊れるもの。バックアップをとっていないアナタが悪いというのは常識です。もちろん、とってません。(涙)

 今まで、ずっと事故は起きませんでした。でも、必ず起きます。1/1000とか、数字に騙されて、確率が低いと思いますが、そうではないのです。必ず起きます。あなたの町の原発も同じではないのでしょうか。経験者より。



あげお福祉会

  • 2012.06.20 Wednesday
  • 23:58



 埼玉のあげお福祉会の後援会での販売の画像を送っていただきました。オリジナルの特注の3個入りバッジと、標準のバッジの両方の販売です。こうして、全国で販売してもらっていると考えると、うれしいものです。本当にありがとうございます。

 実は6月に入り、バッジの販売数は少し減っているのですが、ファクトリー通信2号やTシャツなど、他の企画を進めています。皆さんとのつながりをもう一度、見直す機会になればと思っています。まだ南相馬は、原発事故の影響が大きく、復興には至っていないのが現状で、伝えなければ忘れられてしまう気がしています。



 ブログを始めて1年が過ぎました。早いものです。ほぼ3日に2回のペース。がんばってるなぁ、自分。この1年、皆さんの応援があってこそ、南相馬ファクトリーがあったのだと思います。ありがとうございます。福島を忘れないで欲しい!原発はこれでいいのか? その思いを伝えたくて、夜の11時ころ、キーボードを叩いております。これからも、よろしくお願いします。m(_ _)m

沖縄からの使者

  • 2012.06.19 Tuesday
  • 21:49



 今週のボランティアさんは、なんと沖縄から来てくれたのでした。えんどう豆の環境が気に入って、居心地が良さそうです。図書館にあるビーンズのカフェでお茶してきました。

 沖縄の基地問題と福島の原発の問題が共通していると話しました。国が絡んだ理不尽な問題を、中央とかけ離れた地方の現場で、一部の国民が被害者となってしまうこと。それを仕事としている人がいて、生活がかかると、お金が絡んで、一つにまとまらないこと。そこに住んでいる人が、困っていると声をあげても、国は聞かないふりをしてしまうこと。

 ボランティアのMIYAさんと話していると、行ったことのない沖縄だけど、沖縄って、いい所だろうなぁと想像できる。きっと愛すべき田舎があるに違いない。人の顔が見える街なんだろうなぁ。



デッキで、お外ごはん。

南相馬ドーム

  • 2012.06.18 Monday
  • 23:39
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南相馬市にあるドーム型の運動場で、えんどう豆のみんなと、フライングディスクやかけっこをして楽しんだ。。空気が吹き込まれ、屋根が持ち上げられている、幕構造の珍しい施設だ。空気を送り続ける必要があって、入り口が、二重になっている。ちなみに、震災後に建てられた訳ではないが、屋内で安心して、のびのび運動できる環境はありがたい。最大限、利用させてもらおうと思う。


 ひまわりの芽、36時間で出たと報告あり。


放射線量の計測

  • 2012.06.16 Saturday
  • 23:59
 

 大飯原発が再稼働が現実となった。言葉にならない絶望感。町のトップだったり、県のトップは、再稼働したがっているようにしか見えず、福島の教訓が生かされていないのが悲しい。日本の国民として、この現象を黙認するなら、国民としての責任が問われるのではないだろうか。私たちは、自分の国のことを、自分たちで決められない国に住んでいるのだろうか。

 福井に限らず、原発の再稼働をして事故になれば、その町民、県民が責任を問われることになるだろう。福島において、原発を推進してきた人も被害にあっているので、そこは追求する人はしないようにしていると思われるが、これから先は、明らかに違うと思う。再稼働をすすめるなら、加害者となるのではないだろうか。原発事故は人災とあれだけ言っていたのだから。

 南相馬の障がい者の通所施設「ぴーなっつ」で、毎日、放射線量を計っている。海に近い方なので、南相馬市の中では線量が低い方で、屋外で0.3、屋内だと0.2マイクロシーベルト/毎時程度だ。だが、屋根から雨水が落ちるタテ樋は、1.0を越える。Kさん(写真)と話したが、福島第一の2号機、4号機のことを考えて、避難の準備はしているそうだ。子どもがいるので、できれば別の土地に住みたいと言っていた。地元や福島県産の食べ物は子どもには食べさせたくないとも言っていた。県外で森林浴をしてきて、森がいかに心地よいものか体験してきたと言う。南相馬ではありえない話になってしまった。週末は、子どもたちとなるべく線量の低い県外に行くそうだ。ふくしまの現実が垣間見えたようだった。

 国民が平和に暮らすことを約束できない国。目的としない国になってしまったのだろうか。新聞に、とりあえず健康被害はないという記事が載っていた。だが、すべての人が、その記事で安心を得ることはできない状態であることは間違いない。





みんぽう.jpg

悶々としてたら、風邪でダウンしてしまった。

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