ソトコト

  • 2012.01.31 Tuesday
  • 23:07


 「ソトコト」という雑誌に、南相馬ファクトリーのバッジが紹介された。カタログ系の商品を紹介する雑誌だけれど、「愛のギフト大特集 社会をよくするお買いモノ」がテーマになっている。震災で被災を受けてもがんばっている企業の商品たちが並ぶ。デザインの優れた商品の中に、バッジがあるとうれしいものだ。特に、くるみちゃんのバッジが目立っている!彼女に見せてたら、いつもの通り、照れながら、うれしそうに笑っていた。「ソトコト」1月号には、おそらく障がい者の方が描いた、すごくかわいいカレンダー付。
(しかし「ロハス」な人ではない自分は、自然が近い、田舎の現地の人って感じだなぁ。現代文明とか、モードとかとは、一線を画す生き方だからなぁ。)

 さて、利用者の保護者の方から、原発が爆発した時の、避難計画を教えてくれと問い合わせがあった。政府は、避難準備区域を解除し、終息宣言?をしたが、福島原発の4号機の危険性を地元の人は心配していて、これだけ地震があると、準備しておく方が正しい選択だと思う。我が家もそうだけど、長距離の移動のため、ガソリンは蓄え、最低限の衣類などリュックサックに詰め込んでいる人が多い。万が一の場合の、避難先は、我が家は北海道に決定!私の九州の案は、多数決で、却下されてしまった。う〜ん、すごい日常。

ラジオ福島

  • 2012.01.30 Monday
  • 23:58
  マスコミの中で「ラジオ福島」が、原発事故、フクシマの現状を一番伝えているのではないかと思う。出勤の途中、車のラジオをかけているのだが、各地の放射線量の情報を伝え、国の環境省から、放射線についての被曝、除線の話など、ローカル局が製作する番組は、原発事故の被災地であることの現実が感じられ、とてもヘビーだ。相馬は宮城県に近くなので、仙台の「東北放送」も聴くが、震災前とあまり変わらず、普通なのである。フクシマの現実は、今なお、災害が続いていて、これから30年という単位で、この状況が続く。もし、可能であるなら、インターネットでも聴けるので「ラジオ福島」を聴いてみてくださいね。

  801khz

 昨日は、警戒区域にある、双葉町と山木屋地区の和太鼓のリーダーのインタビューがあったが、避難して、ふるさとに帰ることのできない彼らの思いが伝わってきた。アナウンサーも、それを同じ被災者として、現実を受けとめて番組を作っているのだから、同じ県民として、心動かされる。テレビよりも、個人の声が反映するメディアかもしれない。

 ただ、問題があって、原発事故関連のニュース、放射線の報道を聴きながら、愛する相馬、福島の景色を見ることは、すご〜く、つらい。今、見ているこの大地と海が汚染されて、私たちに恵みを与え、生かしてくれている存在ではなくなってしまったからだ。現実をみる必要はあるけれど、これでは、心がつかれてしまう。豊かな自然の中で、平和に暮らすのが、ふくしまの魅力だったのに、この代償はお金には換えられないものだ。それでも、私は「ラジオ福島」を聴いて、福島の相馬の人でいたいと思う。

福島県動物救護本部

  • 2012.01.28 Saturday
  • 16:11
 

 昨日、紹介できなかった、「福島県動物救護本部」のバッジです。
警戒区域から動物を救出し、保護している、「福島県動物救護本部」のバッジを、南相馬ファクトリーが製作させて頂いています。日本各県から、寄付と支援物資を頂いているので、バッジは、そのお礼に使われているようです。こういう事に関われて、お役に立ててうれしいです。

<お願い>
 サーバーが調子が悪く、 メールを頂いても消えてしまったり、文字化け、届いていないことが、頻繁に発生しています。本当にすいません。
できれば、同じ内容を、下記のアドレスに送ってください。☆を@に変えてください。

 sapo.pia☆gmail.com

 minamisoma.fc☆gmail.com

 endoumame☆mac.com

 ファックスが確実かもしれません。(0244)23-4177 えんどう豆

避難したガチョウ

  • 2012.01.27 Friday
  • 23:35
 


 福島第一原発が爆発して、南相馬の市民に避難指示が出て、えんどう豆の大家さんも山形に避難することになって、飼っていた「ガチョウ」を我が家で預かることになった。鳥小屋を、1時間ほどで作り、「ガチョウ」は大家さんが、車で抱いて運んできた。それから10ヶ月、我が家のペットで、番犬代わりに共同生活している。じいちゃんが面倒みているのに、私になついていて、私の声が聞こえると大声で鳴く。えんどう豆では、餌をやっていたこともあったのだが、なぜか「ガチョウ」に好かれている。

 このガチョウは大家さんが何とか命をつないだが、多くの動物たちが原発事故の犠牲になった。朝、出勤の途中で聴いたラジオ福島の情報によると、20キロ圏内の「警戒区域」から、保護された動物の数は、環境省で630匹、動物保護団体で330匹ほどであったという。今度、住民には3度目の立ち入りが許可されるが、飼い主が、自分のペットだけは持ち出していいことになったそうだ。

 「警戒区域」の動物が、原発事故でどんな状況であったのか、「のこされた動物たち」太田康介さんの写真集を見た。自分の住む街の、それも数キロしか離れていない場所での出来事、動物たちの目に、言葉がありませんでした。私は人間の都合で死んでいった動物たちに、人間としてお詫びしたい。子どもたちには、見せることはできませんでした。

 「さくら」は、取り残された犬のお話です。実話を元に、ボランティアに入った獣医師の馬場国敏さんが書かれた童話で、ラジオ福島で、朗読され、車中で泣いてしまいました。ふつうに、幸せに生きていたのに、それを奪ったのは何だったのか、事故としてではなく、人として答えをだしてほしい。人を幸せにしない技術はいらない。




平和な日常?

  • 2012.01.26 Thursday
  • 23:49
 

 南相馬市鹿島区(避難区域外)の仮設住宅で撮影。津波で家を失った人と、原発事故で、避難しなければならなかった人が住んでいます。それでも子どもたちは、元気に走り回っていました。

 南相馬市の原町区は、緊急時避難準備区域が解除されましたが、学校が、なかなか再開されなかったのですが、先日、えんどう豆の地元の高平小学校が、再開されたと聞きました。除線をしても、戻ってきた児童は半数だとか。街に子どもを見かけるようになったのですが、うれしいような、悲しいような、複雑な気分です。

 この所、地震が多くなってきました。先日の地震の時は、夜に、ヘリコプターが爆音を立てて飛んで、何かあるのか不安になってしまいました。今朝も、地震があり、家族で最悪の場合を想定して、「避難計画」は立てておこうと話しております。平和な日常がほしいなぁ。

商品企画会議

  • 2012.01.25 Wednesday
  • 22:22



  今日は、商品企画会議があり、ビーンズ、ひばり作業所、ほっと悠、あさがお、えんどう豆が集まって、バッジの他に、何か製品ができないかを、話し合った。(ふたばの里は欠席)

 バッジは引き続き販売していくが、買ってもらった人に対し、プラスワンを提供できたらいいのではないか。印刷は「ビーンズ」が、シルクスクリーンでできるので、Tシャツやポーチ、「ひばり」は、縫製の技術で、小物を製作。「あさがお」は、食べ物系、「えんどう豆」はキーホルダー。得意分野が作業所ごと違うので、それぞれの作業所ごと、次回までに試作品を持ってくる。ひまわりがモチーフの商品もいいねと話し合った。

 バッジ以外だと、共通の商品を作るとこが意外に難しい。えんどう豆、ビーンズは、はた織りをしているが、他の作業所はしてなくて、織った布をの製品にまで仕上げることが難しい。また、利用者より職員の仕事になってしまう傾向がで出てくるのも課題だ。しかし、企業とのコラボすれば、製品の幅も広がるのではないかとの話も出た。各自、試行錯誤すると思うので、次回のお楽しみだ。

 欠席した「ふたばの里」さんから連絡があり、オリジナル商品を製作しているそうで、あまり、バッジに依存しないで仕事を行っているそうである。お金を得ることより、地域との関わりであったり、コミュニケーション、ゆったりとした生活を築くことを大事にしたいと話していた。目先の事だけではなくて、ちゃんと、利用者のことを考えてるんだなぁ...とうれしく思いました。

えんどう豆 近況

  • 2012.01.21 Saturday
  • 23:30
 

 外は雪です。積もってるぞ〜! 月曜は郡山で戦略会議なので、アイスバーンの峠を越える事になりそうです。バッジですが、標準デザインをストップして、特注のデザインのバッジを、ファクトリーみんなでがんばって作ってます。また、忙しくなってきました。

 地元のスーパー「フレスコ・キクチ」さんで販売している、キーホルダーが好調で増産中です。ファクトリーというより、えんどう豆の商品なんですが、マグネットとセットで500円で販売しています。

 えんどう豆のみんなは、バッジなどの仕事で、何をするか明確な時が、落ち着いているように見えます。BGMは、口笛太郎さん、あんべ光俊さん、やなせななさん、荒川知子さん、越智章仁さん、AKB48などがかかっています。


新種のデザイン

  • 2012.01.20 Friday
  • 23:16
 

 南相馬ファクトリーを応援してくれている「MY LIFE IS MY MESSAGE」のKさんから、デザインの協力をいただき、新種のバッジができました。著作権をファクトリーに譲って頂いたので、箱に入る標準バッジの仲間入りをさせたいと思います。ありがとう!Kさん!
バッジを見ると、Kさんは東京から相馬に何回も足を運び、かなりのリサーチをしたんだなぁとわかります。労作です。
 
 HPに掲載されているメヒカリ、カエル、ウマや、やなせななさんのカエルさん、100個入りのボックスに入っていますが、新デザインで、新しいボックスができないか、検討中です。HPも連動させたいです。 がんばっぺ! ふくしま! 南相馬! そして自分!

 皆さん、この所、返信のレスポンスが悪くてすいません。無理しないように、こわれないようにやっております。

マイナスの状況とプラスの思考

  • 2012.01.18 Wednesday
  • 22:55



 原発事故の話は、わたしたちにとって、マイナスの情報ばかりです。その情報が、小さいのか大きのか、操作されている情報かもしれず、かつ基準が曖昧だから、ほんとうの事はわかりません。この頃の自分、不安を抱えたながら、出口を探している。これほど大きな災害を起こしても、原発事故は、自分たちの責任ではないと思っている人が、国を動かしていることが、ストレスです。少なくとも、私は、フクシマのような事は、二度と繰り返さないと心から願っているのですが.....。

 えんどう豆に来ているメンバー は、学校を卒業して、会社などで仕事をして、社会と関わりをもつ事が難しい人です。でも、作業所に通ってきている人たちは、純粋に生きていて、感情が豊かで、魅力的な人たちです。放射能汚染を気にしている人は少ないかもしれないけれど、回りの人の感情には、とても敏感なのです。昨日、私が体調を崩し休んだら、職員に、「みんな不安がって、心配していた」と言われてしまいました。それだからか、今日は泣いたり、みんなの感情の起伏が激しい一日でした。

 えんどう豆は、小さな作業所で、少ないメンバーだけれど、そこは、幸せに暮らせるように願われ出来た場所です。そこに来る人は障がいを持っていますが、障害を持っていること自体が不幸せではないのです。おそらく、愛されていないことが不幸せなのです。だから、えんどう豆に来ている人には、幸せになって欲しい。そのためには、私たちが、元気で励ますような愛を与える存在でないとダメです。マイナスの状況であってもプラス思考で、楽しくて、笑顔がある場所にしたいと思います。今日は勉強させられたな。反省。

フレスコ・キクチさんのチラシ

  • 2012.01.16 Monday
  • 23:02


 地元のスーパー「フレスコ・キクチ」さんが、ファクトリーのバッチをチラシに載せてくれた。2日間で、200セットを越える売り上げがあったと、報告を頂いた。ありがとうございます。キクチさん!

 「フレスコ・キクチ」さんは、福島県の相馬地方と宮城県の仙南地方に7店舗ほどの店を構えていて、震災でも、地元住民のために、住民に避難指示が出た時は、最後まで営業し、食料品がない時は、全国各地から集めて、ここに住む人のために、店を開いてくれた。そんな時でも、値上げなどしないで売ったので、長い長い行列が出来ていた。全国チェーンの大手スパーは店を撤退した所も多かったというのに、福島第一原発から最も近い店舗は、赤字であっても店を開いて、住民に物資を届けた。住民に、そうした気持ち、姿勢は伝わらないはずがなく、信頼を得て繁盛している。

 バッチを作ってくれている、ソウルフラワーユニオン、やなせなな、リクオさん、坂本サトルさん、山寺宏一さんなど、ミュージシャンも福島第一原発から最も近い店舗で歌ってくれた。私も会場に足を運び、そうしたつながりが製作を依頼されるきっかけとなった。

 今日、えんどう豆に、バッジとキーホルダーのセットを買ってくれた人から電話があった。宮城県で津波で家を流された人からだった。チラシを見て、キクチさんに買いにいったそうだ。お孫さんにプレゼントするために買ってくれたそうで、みんなで持って、家族の絆を大事にしたいという事だった。明るい糸がきれいで、とても気に入っているそうだ。生活はマイナスからのスタートだけれど、無理しないで、がんばっぺ!と話してくれた。みんな、少しづつかもしれないが、それぞれが動きだしている。私もあまり欲張らないで、私の仕事をしようと思う。

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