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2016.02.08 Monday

安定ヨウ素剤



 安定ヨウ素剤は、放射能をもたないヨウ素(ヨウ化カリウム)を含む薬剤で、原発事故で被爆する前に、放射能をもつヨウ素131を体内に取り込まないように、あらかじめ甲状腺にヨウ素を蓄積させておき、ヨウ素131のほとんどを体外へ排出させる。福島原子力発電所でも周囲20キロ圏内の市町村に配備されていた。

市町村、医療関係者はその事を知っていて、住民に配布する必要があったが、実際は政府は3月11日からの5日間、服用の指示は出さなかつた。本来は被爆するまでの2時間以内に摂取するのが効果的とされているが、摂取すべき時期を逸した。住民のほとんどは安定ヨウ素剤の存在を知らなかったし、20キロ圏内の市民は、原発が爆発して2日間にはほとんどの人が避難しているので、配布は難しかった。双葉町、富岡町は政府の判断前に配布した。

浪江町で保健士をしていたFさんは、安定ヨウ素剤を配布する立場にあったが、安定ヨウ素剤を配布するべきか悩み配布しなかった。数が足りなかったため、不公平になると判断したからだ。先日、テレビで報道されその事を知った。彼女は、南相馬在住で、ずっとえんどう豆を支援してくれていて、今はNPO職員として、こころのケアチームで働いている。

被爆を防ぐ薬を、行政の職員と医療関係者だけが服用したのではないかと言われたり、使用期限が切れていたとか、福島県は後だしで、摂取すべき基準値を大幅に引き上げたりという話もあったが、後の祭り。原発事故は起きませんと言っていた政府と東電に、積極的な備えがあったのか疑わしい。福島での事故が教訓になっていくのか?避難計画を作る前に、再稼働させる国の方針が信じられない。一部の人の命よりも経済最優先であると言うことは明確になってしまった。

<参考資料>
配布されなかった安定ヨウ素剤―福島原発事故後の混乱で
http://csrp.jp/posts/1813

 
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