希望のための会議

  • 2018.10.16 Tuesday
  • 22:28

 

 

自分の故郷で何が出来るのか? 自立支援協議会の就労部会の部会長になって、関係機関の出席を求めて、ブレインストーミングを行なった。相馬市や相談事業所にも文書で要請した。南相馬から相馬市に仕事場を移し、その差に驚いたのだが、関係機関の連携がなく行政、社会福祉協議会との関係が希薄のように見えた。だが福祉に関わる人に、やる気がないのかと言えばそうでもない。

 

 

 

今回、皆に集まってもらって課題を出してもらった。様々な課題が見えてくる。事業的な課題は今すぐ改善できないが、現場の個人に能力があり、つながっていれば、市としてのスキルはアップするんじゃないか。文句ばっかり言ってないで、どうしたらできるか、考えないと…。意識を変えていくにはどうしたらいいのか。いつもと少し違う会議だったが、楽しかったという声が聞けて、なんだか希望が持てた一日だった。

移行支援へ行こう。

  • 2016.07.12 Tuesday
  • 23:41

移行支援へ行こう。

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移行支援は、障がい者が、2年間のトレーニングを積んで、一般就労を目指す福祉サービスだ。相馬には、移行支援がないので、自立支援協議会の就労部会で、福島市にある事業所を訪ねた。100人を超える利用者がいる大きな施設だが、移行支援は定員は10名で、利用者は4名との事。見学した時は、職場でのインターネットのマナーを学んでいた。

 

昨年は8名が利用していたが、一般就労した人は1名で、見学した施設に、生活介護と就労支援B型の事業所があるから、2年の実習機関?が終了した場合、そこに入る事ができる。移行支援だけで、定員に対して支援員、サービス管理責任者を配置しなければならないので、運営が難しい。福島市には3つ、移行支援があったが、ここ以外の2つは止めてしまった。東京や大阪の主に精神の事業所では、事業が成り立っているそうだが、人口の少ない地方都市や町や村では、2年間という期限付きだと事業は成り立たない。

 

国は、就労B型(作業所)の利用には、一般就労が無理だった人か移行支援を経験した人が入るとしていて、直接、就労B型(作業所)を利用するのは制限していたりしているが、全国で移行支援の事業所は多くはない。福祉的就労から一般就労を目指す仕組みは、もっと現実的に考える必要があるようだ。ニーズはないわけではないので、改良が必要なのかな。

 

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郊外にあって、桃の畑の中にある施設は、元々、身体障がいの入所施設で、学校のような大きさ。

でも、私は、町に溶け込んでいるような小さな施設がいいなぁ。

 

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音楽会VOL.3  あんべ光俊さん

  • 2016.03.07 Monday
  • 00:11
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あんべ光俊さんを迎えての「みんなのしあわせ音楽会vol.3」は、相馬のフレスコキクチの菊地蔵で行われました。法人の立ち上げのお祝いとして来てくれたのです。会場は約120人のお客さんで満員になりました。

震災前の2009年に、南相馬で音楽祭を開いた時に、ゲストで南相馬市立図書館でライブをしました。そして震災が起きて、津波と原発事故で人の疎らな南相馬にお見舞いに来てくれて、ギターを持って避難できなかったSayaさんの家で彼女のために歌ってくれたのです。

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2011年、えんどう豆の利用者と職員は全員避難していて、全国に散らばったみんなを集めて仙台の「とっておきの音楽祭」に出演した時も、あんべさんは後ろでギターを弾いてくれた。Sayaさんが、えんどう豆に復帰して、あんべさんの作曲した「ぼくは相馬すきだよ」を歌っていて、あんべさんに聞いてもらいたいなぁと思った。でも、残念。Sayaさんは体調を崩し、今回のライブには来る事はできなかったけれど、えんどう豆のみんなと一緒に「ぼくは相馬すきだよ」を歌いました。みんなにとって、この歌がどれだけ、心の支えになっていたことか。きっと会場に来てくれた人にも伝わったと思います。

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 あんべさんの歌はやさしくて、ふるさとの情景や友達や家族への思いが伝わってきて、すばらしいライブになりました。あんべさんの田舎は岩手県の陸前高田です。打ち上げの時も、弾き語りをしてくれて、本当に尊敬できる心の師匠さんです。えんどう豆は楽しそうに歌って踊って、ハッピーな雰囲気は彼らの宝物ですね。



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(撮影はタカノシンジさん。えんどう豆の所長の高野さんの旦那さんです。)











 

みんなのしあわせ音楽会 vol.3

  • 2016.02.13 Saturday
  • 13:44

 みんなのしあわせ音楽会 vol.3 は、あんべ光俊さんが、相馬に来て歌ってくれることになりました。福祉作業所の「えんどう豆」もゲストとして参加します。相馬で新しい法人を立ち上げることになり、応援したいと音楽会に出演して下さることになりました。

 あんべさんは、震災前の2010年、とっておきの音楽祭in南相馬に来て、ライブをしてくれて、それから、震災直後の4月に南相馬に励ましに来てくれのです。避難できずにいた、えんどう豆のメンバーのSAYAさんの家をたずね、弾き語りで歌ってくれました。その時の歌が「ぼくは相馬すきだよ」で、あんべさんの曲に私が詩をつけたものです。2011年6月、原発事故で避難していたえんどう豆のメンバーを集め、仙台のとっておきの音楽祭に参加しました。その時も、あんべさんは後で伴奏してくれました。(映画オハイエ2に収録されています。)

 その後、えんどう豆が南相馬で再開し、2年後にSAYAさんがえんどう豆に来ることができるようになり、大きな声で「ぼくは相馬すきだよ」を歌うようになったのです。ずっと、音楽をしながら自分たちを励ましてきたえんどう豆。あんべさんに見てもらいたい。いっしょに歌いたい。そんなストリーがある音楽会なのです。

 会場はフレスコキクチさんが「菊地蔵」を貸してくださることになりました。入場は無料ですが、チケットが必要です。キクチの駐車場は使えませんが、スタッフが誘導する予定です。キャパ(収容人数)が少ないので手に入りにくいかもしれません。問い合わせはモリタミュージックにお願いします。震災から5年、ひとつの物語がクライマックスを迎えます。

 ※この音楽会は、平成27年度公益信託うつくしま基金の事業として行われます。


みんなの理事会

  • 2016.02.13 Saturday
  • 00:02
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 工房もくもくで、みんなのしあわせプロジェクトの理事会を開きました。 保護者だったり、教師だったり、支援者だったり、いろんな立場の理事さんが言いたい事を言って、みんなで作っていく感じがいいなぁ。みんなで作れば、大きな間違いは避けられるし、継続的につながっていく。法人で子どもの放課後支援を行っている「ゆうゆうクラブ」に、24時間テレビから送迎車の寄贈が決定したと通知が来て、みんなで大喜び。事業所申請の提出が、とりあえず終わり、回答待ち。

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 本人がやりたい仕事を書く日課表を、はるみさんに作ってもらいました。今日の一歩です。

 もくもくの他にも、相馬で就労B型の新しい作業所ができるそうで、選択肢が広がることはいいことです。避難指示が解除される南相馬市小高区でも作業所を立ち上げる方がいるそうです。震災から5年、それぞれが頑張っていますね。自分のできることをすることが、町の復興につながります。



スタートの年

  • 2016.01.05 Tuesday
  • 06:06

 同じ人間に生まれて、家族と暮らせない、生まれた地域で暮らせない、仕事がなくて、友達と遊べないなんておかしいと思ったのが、22歳の頃だった。当時、アルバイトで障がい者施設の夜勤の仕事をしていて、そこで暮らしている人の生活が隔離されているように思えて、どうして地域で暮らせないのかと強く思った。数百人の人が暮らす場所は冷たい場所ではなかったが、違和感を覚えた。地域で暮らすためには何が必要なんだろう?と考えると、仕事と家と友達かなぁと思い、小規模作業所とグループホームという言葉があることを知った。

 私は大学を卒業し、福祉の道を選ばず建築の仕事に就いた。子供が障がい者として生まれ、40歳を過ぎて再び福祉の道を歩むことになり、えんどう豆という地域活動支援センター(昔の小規模作業所のような場所)で働き、ようやく地元の相馬で作業所を立ち上げることになった。強い意志があったのかと言えば自信はないが、ずっと目標は変わらなかった。まだスタッフもメンバーもたくさんは集まっていないが、娘の友達が来ていっしょに働きたいと言ってくれて、そこから障がい者が地域で働ける環境を広げていきたい。今年はスタートの年になる。

どんなに苦しい時だって、仕事と友達と家があれば生きていけると信じて....。

 

指でかける、にじ

  • 2015.12.25 Friday
  • 06:54

 11月に開かれた、浜田真理子さん、1GATA、掘下さゆりさん、えんどう豆が参加した「みんなのしあわせ音楽会」 の時の様子を、わにわにさんがブログに書いてくれました。写真の山本さんも、当日の様子を素敵に切り取ってくれて、当日の雰囲気が伝わってきます。クリスマスプレゼントですね。えんどう豆のみんなも楽しそう。下記がリンク先です。

日曜ペンキ屋

  • 2015.11.28 Saturday
  • 18:19
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 工房もくもくに使う照明器具。逆富士の20Wの蛍光灯をLEDに変え再利用することにする。ゆうゆうクラブのスタッフに協力してもらい、ラッカーで塗装する。いい感じじゃない?と言っていたが、翌日、黄ばみが浮き上がってきた。(涙)油性のペンキじゃないとダメなのかなぁ。LEDは1,200円程度とずいぶん安くなってきた。グロー球を外し直結すると点灯した。明るさは十分。


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 柱型のOSB合板をペンキで色づけ。養生して、うす〜く塗ったが、結構、はみだしてしまった。(涙)天井のすきまを埋めたり、今日は日曜大工ならぬ日曜ペンキやさん。

音を支える

  • 2015.11.25 Wednesday
  • 08:44
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 音楽祭を開催するのには、いろんな人の協力を頂いている。私は音楽に詳しくないが、プロのピアノのステージには必ず調律が必要になる。今回の音楽会は、浜田真理子さんと掘下さゆりさんが、ピアノの弾き語りをするので、音には気を配る必要があった。

 会場にあったピアノは、半年以上使われていなくて、借りてくるかという話も出るくらいであったが、調律士のKさんは愛情を込めて仕事をしていた。弦を拭いたり、ピアノの一部を分解しながの作業。見ていると職人の美しさを感じた。今まで調律さんは、仕事が終わると帰ってしまう人が多かったが、今野さんは帰らずに、最後まで演奏を見ていた。掘下さんの演奏が終わり、浜田さんのステージが始まる時、ピアノに駆け寄り鍵盤を拭いた。

 手作りの音楽祭なので、会場の片付けや大道具は自分たちでやるのだが、音楽祭が終わり、持ち込んだ木製のステージを片付ける時に、スーツを着ているKさんも手伝ってくれたのだった。頭の下がる思いであった。Kさんに限らず、いろんな人の協力によってイベントが成り立っていた。本当にありがとうございました。

みんなのしあわせ音楽会

  • 2015.11.22 Sunday
  • 11:16
 
 みんなのしあわせ音楽祭vol2、どれだけの人が集まるのかわからない状態でしたが、たくさんの人に来ていただいて、会場はほぼ満員の状態になりました。(安堵〜)遠くは島根、鳥取、大阪、香川、東京などからも来てくださった方もいて、本当にありがとうございました。
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 1-GATAは本格的なロックで、えんどう豆のメンバーをはじめ会場はノリノリにしました。えんどう豆のみんなは「僕は相馬すきだよ」「まけないタオル」などで会場の共感を呼びました。(多分)ゆうゆうクラブは、子どもたちの生き生きとしている姿がすてきでした。掘下さゆりさんは、お母さんになって愛の力がパワーアップして、ウンチの歌にはびっくりです。そして浜田真理子さんのステージ。言葉と音を大切にしていて、空気が変わるような世界観で、会場の皆さんは聞き入っていました。
 今回の音楽祭は、いろんな人がいて、いろんな活動をしていて、「みんながしあわせに生きよう」というメッセージを伝え、音楽を楽しもうという趣旨で行われました。病気であったり、障がいであったり、自然へのこだわりであったり、それぞれの違いや思いを理解しながら、認めながら生きていく。そんな相馬にしたいと願いを込めての第2回目の音楽会です。会場にはたくさんの笑顔があり、暖かな雰囲気の音楽会となりました。みなさん、本当にありがとうございました。
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くるみさんの絵も好評でした。      
(写真はタカノシンジさん提供です。)
ゆうゆううララブのプレゼンタイム。愛情に満ちていることが伝わってくるなぁ。

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