これからも
- 2016.08.10 Wednesday
- 21:33
既に支援を受ける対象でなくなって、今は自分たちの力で前に進む時期である。
だが、震災前からあった福祉作業所の就労の課題は、ずっとあり続ける。
多くは作業効率が高くない場合が多いので、企業のように、利益の追求を目的にだけに働くことができない。
就労的立場か介護的立場の選択と、工賃アップを求められ、施設長とスタッフは、収入の多い仕事を探すのに忙しい。
自主製品を開発し販売したり、食品のお店を開いたり、企業化する施設もあるが、なかなか難しいものがある。
今も求められるのは、ルーチン化して簡単で継続してできる仕事であるが、単価が低かったりして、下請けすると工賃アップにつながらないことが多い。
震災後に南相馬ファクトリーができて、バッジやボールペンなどの生産を作業所が担い、比較的、高い工賃を払い続けてきた。
目的が作業所に工賃を払うためにできた団体であるからだ。
震災への関心が薄れ、売り上げが低下したものの、せっかく出来た仕組みを維持、継続させることは無意味ではない。
原発事故で避難中の作業所、やっと避難指示が解除されたばかりの作業所にも仕事を提供する。
これからも福島と全国をつないでいくことも必要なのかもしれない。
- 南相馬ファクトリー
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