これからも

  • 2016.08.10 Wednesday
  • 21:33

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既に支援を受ける対象でなくなって、今は自分たちの力で前に進む時期である。

だが、震災前からあった福祉作業所の就労の課題は、ずっとあり続ける。

多くは作業効率が高くない場合が多いので、企業のように、利益の追求を目的にだけに働くことができない。

就労的立場か介護的立場の選択と、工賃アップを求められ、施設長とスタッフは、収入の多い仕事を探すのに忙しい。

自主製品を開発し販売したり、食品のお店を開いたり、企業化する施設もあるが、なかなか難しいものがある。

今も求められるのは、ルーチン化して簡単で継続してできる仕事であるが、単価が低かったりして、下請けすると工賃アップにつながらないことが多い。

震災後に南相馬ファクトリーができて、バッジやボールペンなどの生産を作業所が担い、比較的、高い工賃を払い続けてきた。

目的が作業所に工賃を払うためにできた団体であるからだ。

震災への関心が薄れ、売り上げが低下したものの、せっかく出来た仕組みを維持、継続させることは無意味ではない。

原発事故で避難中の作業所、やっと避難指示が解除されたばかりの作業所にも仕事を提供する。

これからも福島と全国をつないでいくことも必要なのかもしれない。

 

ぷらっと浪江

  • 2016.07.05 Tuesday
  • 23:36

ぷらっと浪江

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5年前にタイムスリップしたような感じで、現実とは思えない。人間は悲しい出来事を忘るから、そして前に進むから生きることができると思うのだけど、原発周辺の町の人は、今の現実として、地震や原発事故の現実と向き合っている。おそらく、2つの現実を生きているような感覚なのなのかもしれない。

 

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浪江町にあった福祉作業所のコーヒータイムの運営していた「ぷらっと浪江」は、町中にあった就労B型のカフェだ。ファクトリーの数名で、今は二本松市に避難している橋本さんに案内されて、浪江町に入った。原発事故前に、えんどう豆のみんなでランチを食べに来てカレーを注文して、好きな珈琲カップを選んでコーヒーを飲んだり、なかまの一人が大泣きしたことが走馬灯のように思い浮かぶ。

 

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町は地震の影響が大きく、壊れている建物があり、人気を感じない。もうすぐ避難解除される南相馬市小高区は、壊れた建物を壊してインフラを整えるまで3年くらいの時間をかけて町に人を戻したが、浪江は震災当時のまま変わっていないように見えた。建物の内部も、また同じ状況で、話はしているのだが、感情が追いついていかない。津波の時もそうだったが、感情的にきつい時、思考回路を断ち切ってしまうような人間の反応かもしれない。

 

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町に再び人が戻り、賑わうことがあるのだろうか?浪江町の役場の方と橋本さんの前で、私は言葉にできなかった。

 

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※町の様子は、googleのストリートビューで見れるそうです。

 

 

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ファクトリーに戻る時、2011年の3月、原発事故後も営業していたラーメン屋のすずの親父と、支援物資をボランティアで配っていたまちなかひろばの人のインタビューが、車のラジオから流れた。災害エフエムの放送は、今も当時の市民の様子を伝え続けている。車窓の外には、おびただしいプレコンパックの袋が、遺跡のように積まれている。いつまで続くのか? いつも、終わらせたいという気持ちが働くが、この光景を見る度に、怒りと哀しみがこみあげて、自分を動かす。ありふれた日常は戻らないのかもしれない。

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ふらっと浪江の観葉植物から芽が出ていた。

まだ、生きようとしていたと、橋本さんは水を与えている。

糸をまく支援

  • 2016.07.04 Monday
  • 23:35

糸をまく支援

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もくもくでの製品開発が思うように進まず、仕事ができる人に仕事を与えることができないので、南相馬ファクトリーに仕事をもらいに行く。

 

ボールペンの糸巻きに仕事は、なかなか難しい仕事で、確率で言うと10人のうち1人くらいの人ができる仕事だ。

現在、コーヒータイム、あさがお、セルプかえなどの福祉作業所が生産しているが、もくもくの女性2人は、かなり手先が器用なので出来ると踏んだ。

 

テスト用にいくつかボールペンに糸を巻いたがが、製品として出荷することができるレベルになりそうだ。

 

この商品は私が企画しデザインしたものだったが、コーヒータイムの橋本さんの営業活動もあって、バッジの売り上げが落ち込む中、売り上げを伸ばしている。

 

ファクトリーが、困った作業所の支援のためにあるので、本来の目標を達成していると言える。

継続の一年

  • 2016.07.01 Friday
  • 23:32

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えんどう豆、あさがお、ひばり、ビーンズ、ほっと悠が参加して、ファクトリーのミーティング。

バッジの売り上げが落ち込んでいて、削減するものは削減して、事業を継続する方針が示された。

今年度から、材料の仕分けなど、各作業所も協力して運営を行う。

 

作業所の工賃は、震災前の水準に戻っているが、原発事故の影響は大きく、現在進行形の被災地を伝え続ける必要がある。

7月に避難指示解除する南相馬小高区に、作業所を復活させようと「ほっと悠」が動き出す。

3人の利用者が小高に戻りたいと言っているそうだ。

除染が来たよ

  • 2016.06.20 Monday
  • 22:41

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南相馬ファクトリーに行くと、敷地の除染作業が行われていました。

何と女性の作業員が働いていて、びっくり。

午後には作業は終わるとの事で、今日のファクトリーの総会には間に合いそうです。

先日、利用者の家の除染が行われていましたが、実は住民はその効果を、あまり期待はしていないのが実情のようです。

 

 

避難指示が解除された楢葉町は、1割の500人しか戻らず、1,500人の除染作業員が働き、居住しているそうです。

今も乱立する作業員宿舎。なんだか不思議な町になっております。

アテンド

  • 2016.03.20 Sunday
  • 22:11

 宇都宮の5つの就労系の福祉事業所の人たちに、福島の現状を知らせる。津波と原発事故で失った日常の生活。ファクトリーの使命は伝えることはであるので、忙しい時期ではあったが、なんとか時間を作り案内した。授産製品の販売につなげるような会のようなので、製品づくりついて話した。

 相馬では津波の被害の様子を震災記念館で、南相馬のファクトリーでは、浪江町にあったコーヒータイムの橋本さんの話を聞くことができた。常磐道を南下し20キロ圏内の避難区域に入る時には、緊張のためか、または疲れのためか、バスの中に会話が減り、連れていかない方がよかったかとも思ったけれど、バリケードが置かれ人のいない町や、放射性廃棄物の入った黒い袋が遺跡のように積み上げられた風景を見てもらうのは、百聞は一見にしかずで、今の福島の現状を伝えることができたと思う。

 久しぶりに行った小高駅周辺は、駐輪場の放置されていた自転車も撤去され、避難指示解除に向けた動きを知ることができた。大変だろうけれど、がんばっている所には希望が生まれている。


駅舎はペンキが塗られ、ホームも整備されていた。線路の砂利も新品に交換済み。




ファクトリーは、被災地のシェアオフィスとして改修を行ない、稼働はじめています。

納品

  • 2016.02.24 Wednesday
  • 22:29
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 コーヒータイムの橋本さんが、つなりのボールペンの納品にファクトリーにやってきた。ボールペンの糸巻きの仕事は、大事な収入源になっている。浪江町から二本松市に避難していて、作業所は二本松にあるが、南相馬市に自宅を建てた。震災から5年、二重生活が続いている。南相馬の作業所は落ち着きを取り戻しつつあるが、原発から20キロ圏内の作業所は、これからが本番だ。新しい場所を借り、作業所をパワーアップする予定で、プロジェクトが進んでいる。家族で休養に行くそうで、うらやましなぁ〜。




ギフトショーへの思い

  • 2016.02.05 Friday
  • 06:32

 福島のことや障がい者のことを伝えるのに、どうしてもマイナスのイメージが強いのですが、本質的な所で、人間がみんな違っていてひとり一人が魅力をもった存在であること、生きることはすばらしいことであるというメッセージを持っています。それは小さくて、しばしば踏みつけるような存在ではありますが、大事なメッセージです。
 
 南相馬ファクトリーは、震災復興のプロジェクトとして生まれ、障がい者に仕事を提供し危機的な状況を救うという役目を果たしてきました。ただ、震災と原発事故から5年が経過し、被災地の支援の気運が落ち込む中、バッジの売り上げは落ち込んでいます。
 
 しかし、福島のことを知ってもらうために、商品やメッセージを届けたい。
 


 ギフトショーの挑戦は、普段、障がい福祉に関わりの少ない一般の人にも障がい者について知ってもらうことを目的とし、たきざわくるみさんのデザインを、プロのデザイナーに協力をもらい商品にしたものや、障がいを持つ人が製作した商品を展示しています。フロアースタッフも、南相馬に支援に来てくれた人や福島出身の人だったりします。

ギフトショーに参戦!

  • 2016.02.03 Wednesday
  • 14:32



 今年も南相馬ファクトリーは「東京ギフトショー」に出店中です!
 あかるいイメージを、ふくしまから全国へ発信します。

 関東在住の方は、ぜひ遊びに来てください!

 エリアは東1ホール「stylish 文具フェア」です。
 ブースの番号は、東1434です。

  2月3日(水)〜5日(金) 東京ビッグサイト(東京国際展示場)

 10:00〜18:00(最終日は〜17:00)





 

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いざ大分へ

  • 2016.01.22 Friday
  • 05:08
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 いざ大分へ。きょうされん大分支部に呼ばて講演のため、久しぶりの九州です。仙台空港から伊丹空港で乗り換え大分いり。プロペラ機。結構、好きです。天気に恵まれ予定より早く着きました。震災後、えんどう豆に3度もボランティアにきたMさんのお世話で実現しました。別府の町は、伝統のある温泉街で観光の町で活気がありました。ふつうに町の生活があり、うらやましく思いました。こんな所まで来ても、福島のことを思い出す自分が哀しいなぁ。



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 町のいたるところに温泉があって、湯煙がで出ている所もあります。早速、公衆浴場に入ってきましたが、入湯料は100円です。平日、おじいちゃんも障がい者の人もたくさん入っている。利用時間に温泉ってあり? 洗面コーナーに給湯がなく、湯船の近くで体を洗うのは、ボイラーを使わないためですね。福島の公衆浴場と同じだなぁ。

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 別府の町は海の近くにあり、山もすぐ近くにある。津波は心配な所ですね。四国の伊方原発から60キロくらいで、原子力災害もないとは言えない場所ですかね。でも、ホテルがたくさんあるから避難所は困らないかもしれないなぁ。海抜◎mの表示があるので、津波に対する意識はあるのだと思いますが、津波の高さの半分くらいは被害が及ぶと考えた方がいいです。

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 立派なクスノキ。我が家にもありますが、南の土地の木です。


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