それぞれの道

  • 2015.11.29 Sunday
  • 23:11
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 ふたばの里のOさんが、ファクトリーにバッジの納品に来ました。ふたばの里は、原発から20キロ圏内に位置していていわき市に避難して、事業所を再開さいています。楢葉町は、避難指示が解除されましたが、戻る人は少なくて1割程度の人しか戻っていません。

 Oさんもいわき市に避難していましたが、ふたばの里を辞め、楢葉町に戻る決断をしたと話してくれました。きっと、ご挨拶に来て下さったのですね。家を離れて仮設暮らしでは、自分が自分らしく生きていないような気がする。自分を取り戻すために、農業をする。孫が帰って来れる実家を作るというような話をしてくれました。震災からもうすぐ5年。それぞれが自分の道が歩んでいますが、判断は人それぞれです。

アイコのココロ

  • 2015.08.11 Tuesday
  • 10:32
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そこは、みんなの笑顔が、波紋のように広がって、

温かな光に包まれている。

 

町は、故郷に帰ることを決めたけど、

彼らも、彼らの側にいる人も、戻るかどうか、考え中。

 

お父さんは、単身赴任中。

娘は、こっちで友達ができて、帰らないと言い、

今の町が故郷になっていく。

 

「帰ると帰らない」どちらが正しいとかじゃなく、

グー、チョキ、パーの「アイコ」でいいじゃん。

すさんだ言葉に流されず、友達でいようよ。

 

でも、故郷に帰るか、帰らないか、

彼らが、決めることはないのかな。




(詩・佐藤定広)



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 楢葉町からいわき市に避難中の「ふたばの里」を訪ねました。ファクトリーのバッジを作っている作業所の一つですが、原発で、福島の浜通りは分断され、相馬からいわきに行けないでいました。就労Bの作業所ですが、のんびりチームとバリバリチームの2つに分かれて働いています。雰囲気がよくて、あったかい作業所で、見学者の私に、メンバーさんたちが、いろいろ声をかけて下さいました。

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彼らが帰宅た後、職員の方たちと話をして、この日常の中に、福島の特別な事情が垣間見えました。マイペースでも、彼らの笑顔には生きるパワーがあって、励まされ、そこに希望を見出せるのです。


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ステキな居場所でした。ありがとう。

世界作業療法士会のバック

  • 2014.01.15 Wednesday
  • 22:24
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 作業療法士会からバックの話を受け、南相馬ファクトリーが企画し、双葉郡の7つの福祉作業所に依頼し、作ってもらったバックが、新聞で紹介された。バックの中央部にさき織りのデザインが配置されている。裂き織りは、使用済みの布を裂いて、テープ状のヨコ糸にして、それを織って布を作る。双葉郡の作業所の人たちは、趣味的なサロン活動ではなく、仕事を求めていた。織り機を貸し出して、ワークショップを開いた。

 南相馬ファクトリーが出来たのも、県内の作業所の人たちの協力があったからこそだ。ファクトリーの対象は南相馬の作業所だけのものではなく、ふくしまを救うという気持ちにある。プロジェクトを進めるのには、材料を買ったり、管理するために資金がいるが、ファクトリーで受ける事で解決できる。ささやかな恩返しなのだけど、これから進む道なのかもしれない。写真は、ファクトリーの一つでもある「ふたばの里」のメンバーの素敵な笑顔。

※福島民友 2014.1.14 ほか、福島民報、河北新報などでも同じ記事が掲載された。

脱原発というメッセージ

  • 2011.12.27 Tuesday
  • 23:57
 

 脱原発をテーマにした「ふたばの里」のスタッフがデザインしたバッジの数々。脱原発をテーマにしたイベントで販売し好評を得て完売したそうです。おそらく「ふくしま」に求められる一つのメッセージであることに間違いはない。来年にはHPから注文して購入できるようにしたいと思います。

 これから、私たちが何ができるのか? 地元のラジオ局の電話取材があって、問われた時に、はっきり言い切れない自分。これが正しいのか、自問自答しながら前に進んでいる感じなのに、そんな時に限って、お客さんが訪ねて来てパニックになってしまい、何を答えたかもわからなくなってしまった。あぁ自己嫌悪。今考えると、ここに住んでいる人ためになる事と、全国の人が応援してくれている気持ちに応えるこ事でしょうか。はっきり言って、取材は苦手です。ファクトリーのバッジ作りは、単にバッジ屋さんではなくて、メッセージを伝えている事は確かだと思います。


ふたばの里、再開

  • 2011.12.03 Saturday
  • 23:28
 

「ふたばの里」「りんべるハウス」「結いの里」は、双葉郡の警戒区域にあり、いわき市の法人の本部に避難しました。いわきも地震で被災して、水が出なくて、事務所で雑魚寝だったそうです。メンバーさんから、「働きたい」と声があがり、8月に開所したそうです。5ヶ月ぶりの再開で、みなさん、うれしそうですね。利用者は、30名から20名に人数は減り、お給料も減ったそうですが、それでも大きな一歩だったのではないでしょうか?

 上記の写真と、下記の写真を、ふたばの里の古市さんより、送っていただきました。
下記は、警戒区域内にある、JR常磐線、富岡駅の画像です。



 

〜回想〜 (1)

  • 2011.11.24 Thursday
  • 23:48
「ふたばの里」の古市さんに、無理言って、震災後の体験を教えてください、とお願いした。

私を含めて被災した人は、思い出したくないこともあるかもしれないのだが....。





3月11日、眠れぬ夜を過ごした翌日の朝、本人の希望もあったので数人の利用者を一人暮らしの自宅に送る。

体育館や役場に避難していたが自宅の様子を見に帰る人たち。

その時、突如サイレンが鳴り広報無線が町中に流れる。

「放射能漏れの可能性・・・?!」悲鳴や怒号が飛び交う。

死を間近で意識するような胸が押しつまるような不思議な感覚。

車で町外へ避難しようとし寸断された道路は大渋滞になる。

その車群の向かう先と逆方向に、ついさっき送り届けた利用者を迎えに車を走らせた。

恐怖、不安、葛藤。サイレンはいつまでも鳴り響いていた。

「腹ペコワンちゃん」

  • 2011.10.18 Tuesday
  • 21:38

ふたばの里から報告 第4報



 警戒区域内で出会った2匹の犬はとても人懐っこい犬で、たぶん普段から原発作業員の皆
さんにエサをもらえるのかもしれません。「また何かもらえるぜ」と思ったのか、瞳をキ
ラキラさせて近づいてきました。役場から支給されたジャムパン、こわれた鍋についであ
げた水をすごい勢いで飲み干しました。次の立ち入りからも必ず何か食べ物をもっていく
ことにしました。                       (古市)

「我が家だったところ

  • 2011.10.17 Monday
  • 21:36
警戒区域内にあった「ふたばの里」の古市さんから、第3報です。



 すこし前の話になりますが、7月中旬に警戒区域内に一時立ち入りをしてきた時の写真。
その後、何度も許可をもらって入り、10回以上楢葉町に入っております。
事業所やグループホームに寄って荷物を運びだしました。国道からみる田畑は荒れ放題。
庭は草ボーボー。冷蔵庫は怖くて開けれませんでした。すっかり景色が変わってしまった
私たちのふるさと。もう一生着ることをないだろうと防護服みたいなものを着て記念撮
影。その時、二匹の犬が寄ってきました。           (古市)

「赤い彗星」

  • 2011.10.13 Thursday
  • 22:28
 「ふたばの里」さんから第2報。毎日、豆腐とドーナッツ、売り歩いてたんですね。




 「ふたばの里」は、双葉郡楢葉町にありました。その活動場所は神出鬼没です。(現在はいわき市にて活動再開中)北は新地町、南は北茨城まで赤いバンに豆腐とドーナツをたくさん積んで県内各地に販売にでかけていました!その移動距離は一日で軽く100キロを超えます。この車、どこかでみたことありませんか?白い作業着を着たサーファーのお兄さんと坊主頭のお兄さんが、なかまのみんなと毎日浜通りを疾走していました。  (古市)

「ふたばの里」

  • 2011.10.12 Wednesday
  • 21:21
 「ふたばの里」は警戒区域の中にあり閉鎖を余儀なくされた。今はいわき市に引っ越しして再開している。新しい場所は、海の近くでちょっと心配と言っていたが、皆さん、元気でいるかなぁ?今回、無理言って、何回かに分けて、報告してもらうことになった。以下、本文。



 南相馬ファクトリーに参加させてもらっている「ふたばの里」の古市です。ふたばの里は双葉郡楢葉町にあった作業所です。なかまのみんなと豆腐や惣菜、豆乳ドーナツなどをつくって地域のみなさんにお届けするのが私たちの仕事でした。震災後、私たちの生活は大きく変わってしまいました。あれから半年。皆さんにちょこっとだけ出来事をご報告です。写真は現在の再開場所いわき市沼ノ内での流しそうめん風景。

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